医学生による医学部に合格するための処方箋


目次

「医学生による医学部に合格するための処方箋」
●空前の医学部ブームで年々倍率が上昇
●情報戦の医学部受験で合格率をアップさせるには?
●「隔年現象」で合格率をアップさせる
●センターリサーチを過信しないこと
●「生物」と「物理」どちらの選択が有利?
●防衛医大を受験に利用する方法
●オープンキャンパスに行くメリット

「現役で医学部に合格するための勉強法」
●現役生・高校生の勉強法
●国立大学医学部に現役合格した勉強法

 

「医学生による医学部に合格するための処方箋」

空前の医学部ブームで年々倍率が上昇

近年の受験界全体の情勢としては少子化の影響で、受験者数は減り続けていますが、その中で医学部が大人気となっています。
2014年度入試では18歳人口の減少で、大学志願者数は3%の減少でした。
一方、大学の入学定員は2008年度入試から大幅に増加し、国公立大学医学部の入学定員は4,688人でしたが、6年後の2014年度入試では約900人増加し、5,535人となっています。

この数字だけ見ると医学部受験は以前より倍率が下がっているはずですが、実際は年々難しくなり、受験倍率は上昇しています。
2009年度入試で前期4.87倍、後期16.18倍でしたが、2014年度入試では前期5.38倍、後期19.24倍に跳ね上がりました。
これは以前なら東大や京大の理系学部を志望していた受験生が、医学部を受験するようになったことが影響しています。

この傾向が顕著なのは首都圏より、むしろ地方大学でここ数年の地方大学医学部の偏差値は上昇し続けています。
医学部に合格するためには、早い時期から医学部受験を見据えた勉強を行うこと、苦手教科を無くして行く努力が必要で、正直なところ、道のりは険しいですが、不可能なことではありません。
努力すれば大抵のことはできますし、自分自身、高校2年生の模試では偏差値50を切っていましたが、1浪の末、偏差値73に上がり、医学部に合格することができました。

ただし、合格するためのハードルが高いだけに、誤った勉強方法だとかなり遠回りの受験生活になることは間違いありません。
正しい勉強方法で努力するべきで、最短距離で合格するためには医学部に合格した先輩のアドバイスを聞くことが一番有効です。
どのような勉強をすれば良いのか、志望大学に行くには成績はどのくらい必要なのか、どの大学に出願すれば合格の可能性が高いのかなど、実際に医学部に合格した人でないと分からないことを、先輩からアドバイスしてもらえると良いでしょう。

情報戦の医学部受験で合格率をアップさせるには?

医学部に合格するには勉強することはもちろんですが、有益な情報を知っているかどうかで合格する確率が大きく違って来ます。
現在の医学部受験は「情報戦」と言われ、情報戦を制することで合格する確率は数倍アップしますし、偏差値を上げる努力よりずっとラクです。
まず、医学部に入学する方法ですが、国公立大学医学部を受験するチャンスは最大で4回あります。

「AO入試」や「推薦入試」を最大限利用しますが、出願要件が厳しく、最低でも4.0の評定が必要です。
評定が厳しければ、受験できないかも知れませんが、現在、高校1~2年生でこれから頑張って評定4.0以上にできそうな人、または現在、評定が4.0を余裕で超えている人にはまたとない機会です。
一般の受験生より受験機会が2回増えるというのは大きなアドバンテージですが、基本的なルールがあります。

まず、「AO入試」も「推薦入試」も合格後は必ずその大学に行くことが条件で、入学要項の受験者資格欄には「必ず入学の確約ができるもの」というような記載があります。
また、「AO入試」、「推薦入試」をどちらも受験し、両方ともに合格するのはルール違反です。
「必ず入学の確約ができる」というルールがあるため、併願受験はできません。
基本的なルールに従い、最大4回の医学部受験をするには2つのパターンが考えられます。

・パターン1
a AO入試を受験し、合格した場合はその大学に進学
b AO入試の不合格が確定した後、推薦入試の出願・受験をし、合格した場合はその大学に進学
c 前期入試
d 後期入試

パターン1で重要なのはAO入試と推薦入試の日程を完全にずらすことで、注意しないと両方の大学に合格する可能性があります。
AO入試と推薦入試の日程を完全にずらせる大学は、かなり少なく、一つ例を挙げるとしたら高知大学医学部医学科のAO入試があります。
多くの医学科推薦入試は12月以降に出願しますので、AO入試の結果が分かってから出願する時間があります。

・パターン2
a 推薦入試を受験し、合格した場合はその大学に進学
b 推薦入試の不合格が確定した後、別の推薦入試の出願・受験をし、合格した場合はその大学に進学
c 前期入試
d 後期入試

パターン2で重要なのは推薦入試の不合格が確定した後に、別の推薦入試の出願をすることです。
どちらのパターンも予め、狙いを定めておかないと自己推薦書や面接対策などの準備がありますので、直前になって慌てることになります。
最大4回の医学部受験の機会を活用すれば、確実に合格する確率がアップしますので、ぜひ、検討してみて下さい。

「隔年現象」で合格率をアップさせる

「隔年現象」という言葉を聞いたことがありますか?
おそらくどこか大手予備校で使われ出した造語だと思いますが、「隔年現象」とは年ごとに倍率の波が激しく増減を繰り返す現象を指します。
高倍率→低倍率→高倍率→低倍率が繰り返される現象は、一部の国公立大学医学部で起きています。

つまり、前年度の入試で倍率が跳ね上がった大学は、今年度の入試で倍率が下がる可能性が高いことになります。
考えてみれば当然のことですが、倍率の高い大学は合格する確率が低いので、受験生は避けたがります。
前年度の倍率が高かった大学は受験生に避けられ、結果として倍率が低そうな大学に受験生が集まるため、前年度の倍率が高かった大学の競争率は下がり、これが隔年現象を引き起こします。

隔年現象はすべての国公立大学で起きているのではなく、一部の地方国公立大学で起きています。
例を挙げると福井大学医学部医学科の前期試験の倍率は、2012年7.7倍、2013年2.2倍、2014年4.5倍、2015年2.5倍となっています。
見事に倍率が年ごとに大きく増減しており、2016年の倍率は上がりそうだという判断ができます。
このように倍率を過去数年に遡って調べてみれば、どの大学の医学部の倍率が高くなるかを予想できる場合がありますので、合格率を高めるために参考にしてみて下さい。

センターリサーチを過信しないこと

「センターリサーチ」とは受験したセンター試験の自己採点を行い、その結果を志望校、志望学科を記載し、それぞれの予備校が実施している合格判定に提出することで、数日後に予備校から「センターリサーチ」の結果が届きます。
結果には志望校別の合格判定(A~E判定)、受験希望者の分布図と順位を含めた自分のいる位置、ボーダーラインが記載されています。
志望校に合格する可能性と合格判定によってどの大学を選べば良いかがはっきり分かるようになっています。

一般的な学部であれば、予備校のセンターリサーチの合格判定が大いに参考になりますが、医学部受験生の場合は合格判定を過信しない方が良いです。
なぜかと言えば、医学部受験の合否はセンター試験の点数により大きく左右され、一般的な学部と違い、センター試験の結果により、志望校を変更する受験生がかなり多く存在します。
大半の医学部受験生は「○○点以下だったら△△大学まで志望校を下げる」、「英語の点数が良かったので、配点が高い○○大学に出願する」、「合格判定が○○大学より△△大学の方が良かったので△△大学を受験する」など、センター試験後は各自の合格戦略を立てて臨みます。

センターリサーチの段階ではセンター試験前の志望校を第1志望にしてセンターリサーチを提出していますが、センターリサーチの結果後は志望校がかなり変動するのです。
特にここ数年、センター試験の難化傾向が進んでいるため、志望校を変更する医学部受験生が多く、センターリサーチ後に受験生の大移動が起きます。
そうなれば、各大学の志望者数、得点分布も大きく変わるため、合格判定の結果も変わる可能性が大きくなるわけです。

医学部受験生はセンターリサーチの合格判定を過信しない理由はここにあります。
それでは自分で合格する可能性を見極めるにはどうするかと言えば、自分で志望校の2次試験の過去問を何年分か解いてみることをお勧めします。
答え合わせをしておよその点数を算出し、この点数に自分のセンター試験の点数をプラスし、大学が公表している合格最低点と見比べ、合格の見込みがあるか判断します。

合格ボーダーラインに届きそうで、尚且つセンターリサーチの結果も良ければ、出願すると良いでしょう。
合格ボーダーラインに届かず、センターリサーチの結果もあまり良くなければ、志望校を変更します。
このようなスタンスでセンターリサーチを活用するくらいが適切だと思います。

「生物」と「物理」どちらの選択が有利?

医学部受験生だけでなく、理系受験生には理科の選択科目で「物理」にするか、「生物」にするかで迷った人が少なくないと思います。
または、物理が有利な大学、生物が有利な大学はどこなのかといった悩みもあるでしょう。
自分の医学部受験のときは100%生物にする!と決めていたため、迷いはありませんでしたが、どちらを選べば良いか迷っている受験生にアドバイスしたいと思います。

はっきり言えば、医学部受験では物理を選択した方が有利に働く傾向があります。
実際に医学部受験生が選択した物理と生物の比率は、7対3、8対2くらいと思われます。
さらに医学部に合格した受験生のほとんどが物理を選択しています。
自分が在籍する大学では、1年生のうち一般入試で合格した人で、生物を選択した人はたった6人でした。
生物を選択した受験者数自体が少ないですが、受験者数に対する合格者の比率でも物理の方が有利でした。

また、2015年度から新課程の入試内容になり、生物は内容的に難易度がかなり上がりました。
昨年度はまだ移行措置ということで、新課程の範囲からそれほど出題されませんでしたが、今年度から完全に移行しましたので、2次試験の生物は難化すると思われます。
これらの現状を考えれば、これからは物理を選択する方が有利だと思います。
しかし、物理を選択するデメリットもありますので、物理、生物をそれぞれ選択した場合のメリット、デメリットを比較します。

物理を選択するメリットは「満点が狙いやすい」ことに尽きます。
他学部と同じ問題を2次試験で出題する大学の物理の問題は、医学部受験生には簡単な場合が多いです。
志望する大学医学部によっては9割勝負になることもありますので、満点が狙える物理を選択しておくと有利です。
生物は記述問題があるため、満点を取れるような完璧な解答は難しく、生物で9割を得点すること自体、至難の業です。

一方、生物を選択するメリットは「安定した点数を取りやすい」ことです。
生物の問題は「暗記」と「考察」に大きく分かれ、「暗記」の部分は記憶すれば解答できますので、点数は自然と安定させやすいです。
物理は計算力が必要で、最初の1問を間違うとあとの問題を連鎖的に間違う可能性があり、大量失点に繋がることがあります。

また、高校生がこれから物理か生物かと選択する場合、生物の方が物理より理解に苦しむことが少なく、とっつきやすい科目であり、苦手になりにくい科目と言えます。
全国には生物と物理の配点が平等、あるいは生物を選択した方が有利な大学医学部も中にはあります。
例を挙げると札幌医科大学、京都府立医科大学、滋賀医科大学などの単科医科大学で、これらの大学を志望校にすれば、生物の選択をアドバンテージにすることが可能です。
ただ、新課程の医学部入試で物理の選択が有利であることは変わりませんので、どちらを選ぶか迷っている受験生には物理の選択を奨めます。

防衛医大を受験に利用する方法

医学部受験生であれば、一度は聞いたことがある「防衛医大」ですが、どういうところか知らない受験生も多いと思います。
自分自身は防衛医大の受験経験はありませんが、医学部受験生にとってメリットが多いので紹介します。
防衛医大の試験自体は前期試験、後期試験と別日程で、毎年だいたい11月に1次試験が実施されます。

今年度は10月31日、11月1日で、2次試験は12月16日~18日の指定日でした。
試験内容は1次試験が学力試験、2次試験が小論文、面接、身体検査で、11月という他大学より早い時期に受験があるため、この受験を目標にすることで、この時期の自分のレベルを判定することができます。
しかも、別日程で受験できるため、毎年優秀な受験生が挑戦しており、1次試験に合格するにはかなりの実力が必要です。

防衛医大の1次試験に合格できれば、本番の前期試験に向けて自信を持つことができます。
また、全国各地で受験することが可能であるという手軽さも魅力です。
仮に合格すれば、どの医学部にも合格できなかった場合、防衛医大に進学する選択肢も残ります。
ただし、デメリットもいくつかあり、1つは防衛医大のための受験勉強があるということです。
力試しでも合格するには防衛医大の過去問を解いて、傾向と対策を立てる必要があるのは他の大学と変わりません。

慶応医学部に合格した知人は、対策なしで防衛医大を受験し、1次試験に不合格でした。
2つ目は受験科目に国語があることで、多少できなくても合否に影響しないという人もいますが、対策を立てる必要があるのは変わりません。
また、受験者のレベルがかなり高いため、落ちる可能性の方が高く、不合格だったときの精神的な影響を考えて、受験しない選択もアリだと思います。

防衛医大は卒業後9年間、自衛隊の病院や部隊で働くことを条件に、6年間の学費が無料になるというのが最大の特徴です。
経済的な理由で医学部受験をあきらめなければ行けない受験生には魅力的ですが、それだけ受験もハイレベルになります。
腕試しをしてみたい受験生は一度視野に入れてみると良いでしょう。

オープンキャンパスに行くメリット

多くの学生が休みに入る夏休みに、各大学が自分の大学の施設や教育制度、入試制度などを紹介するために開かれる説明会がオープンキャンパスです。
大学によって大学の先生による模擬講義、研究室の見学、学生への質問コーナーなど多彩な催しが行われます。
遠方の大学にムリに行く必要はありませんが、近くに志望校がある場合はオープンキャンパスを利用すると良いです。

メリットとして実際に志望校を見に行くことで、勉強のモチベーションが上がる、学生に勉強方法を質問することができるので、学習の指針を立てられる、大学の周囲の環境がよく分かることがあり、受験の下見や大学入学後の下宿生活の参考になります。
一番のメリットは勉強のモチベーションが上がることで、勉強のヤル気がまったく違って来ます。
受験生の夏休みはすでに学校や塾の補習などで忙しくなり、オープンキャンパスに行けなくなってしまうかも知れませんので、時間的に余裕がある高校1~2年生のうちに行くのがお奨めです。
高校3年生でもモチベーションを上げる目的のみで行っても良いでしょう。

「現役で医学部に合格するための勉強法」

現役生・高校生の勉強法

・学校の授業の進度に合わせるだけでは現役合格は難しい
医学部受験は他学部と比べて特殊な勉強が必要で、数学Ⅲ、理科Ⅱ教科の後半分野の出題頻度がかなり高く、学校の授業カリキュラムでは高校3年生の夏以降に履修する学校が多い分野であるため、学校の授業の進度に従って真面目に勉強していると、高校3年生の秋にすべての分野の学習がようやく終わることになります。
医学部受験はこの分野からいきなり難易度が高い問題が出題されますので、受験まで半年もない状態で学習することになり、間に合わずに浪人してしまうケースが多いです。

・医学部合格の実績がない高校はさらに注意が必要
都内で偏差値が高い高校でも医学部合格に実績がない高校はとても多く、一部の高校で医学部合格を独占している現状があります。
医学部合格の実績がない高校に在籍している場合、同級生と同じ進度で勉強をしていても、医学部に現役合格することはほぼ不可能です。

・学校の授業の進度に合わせず、先取りした勉強が必要
学校で習っていないというのは言い訳になりませんので、医学部に現役合格することを目指すなら、学校の授業の進度は無視し、どんどん進んで勉強して行くことが必要です。
周囲の同級生より相当な努力が必要になりますが、分かりやすい講義型の参考書もありますので、今は自分で勉強することが可能になっています。
また、高校1年生から塾を利用すると、高校2年生の終わりには数学Ⅲ、理科2教科の基礎を習得、センター試験の英数理で90%得点することを目標とするなど、医学部現役合格のための課題管理を指導してもらえる塾もあります。

・医学部合格に特化した受験勉強を早期に開始する
現役で医学部に合格するためには高校3年生から受験勉強をスタートするのは遅く、できるだけ早期に医学部合格に特化した受験勉強をスタートさせることで、高校3年生になったときに有利な状況を作れます。
高校1年生から医学部受験専門塾を利用し、課題を着実にこなして行くことで、志望校を選ばなければ、全員が現役で医学部に合格できるレベルに達することも可能になります。
医学部合格に特化した受験勉強を早期に開始するには、専門塾を利用するメリットは大きいです。

・正しい受験勉強の習慣、自己管理力をつける
高校3年生になってから正しい受験勉強の習慣を身につけようと思っても、2ヶ月程度かかる生徒が多いようです。
それだけ、早期に勉強習慣を身に付けることのメリットは大きく、同時に自己管理力も早くから身に付けることができます。

・部活と勉強の両立ができる受験生は少ない
部活と医学部受験を両立したいと考えている生徒や親御さんが多いですが、医学部受験は想像以上に難易度が高く、相当な努力が必要とされます。
受験勉強だけでもかなり大変で、部活と両立するためには、より高い自己管理力と勉強時間の確保が求められます。
50人に1人くらいは部活と受験勉強を両立して、現役で医学部に合格できた生徒がいますが、それだけ現役合格は厳しいということを知って下さい。

また、部活と両立して現役合格した生徒は全員、部活と勉強以外ほぼ何もしないというくらい、徹底した自己管理を行っています。
部活も友人との遊びも趣味もという考えでは、医学部に現役合格することはまず不可能だと思います。

・医学部は現役生が有利なところが多い
医師不足の問題が社会的背景にあり、現役生が有利となる一方、多浪生が不利になる医学部が増加しています。
医学部受験に失敗して医学部予備校に通うことになるなら、できるだけ現役生の早いうちから、医学部受験に特化した勉強をスタートさせた方が、医学部合格に有利であることは明らかです。

国立大学医学部に現役合格した勉強法

公立高校から国立大学医学部に現役合格した男性が、勉強法の基本についてまとめています。
小中学校で受験はまったく経験せず、中学校の成績は中くらいで、高校は地方の公立進学校でしたが、最初のテストは320人中256位と惨憺たる結果でした。
密かに医学部を目指していたので、あまりのレベルの低さに大きなショックを受けますが、そこから受験勉強をスタートさせます。
受験生となった日々の生活を高校生活、部活動、勉強計画の項目別に紹介します。

・高校生活編
最初のテストでショックを受けたものの、中学時代から勉強する普段の習慣がなく、定期テスト直前の勉強だけで、高校1年生の1学期定期テストは200位と成績は上がりませんでした。
勉強するようになったきっかけは、夏休みの宿題のために図書館に通い始めたことで、午前中に3時間だけ集中して図書館で宿題をこなすことが習慣となり、毎日勉強するようになります。
そのおかげで2学期のテストでは学年で16位になり、十分医学部を狙える順位に上げることができたことで、その後も勉強をやり続ける気になりました。

なぜ、夏休みの勉強だけで順位がこれだけ上がったかと考えると、才能などはまったく関係なく、高校1年生の頃は周りがほとんど勉強していない時期のため、人より勉強した結果、必然的に順位が上がったのだと思います。
毎日の勉強でよい成績が取れることが分かったことに加え、もう元に戻りたくない、後には引き下がれないといういい意味のプレッシャーが生まれ、日々勉強を続けることができるようになります。
高校1年生のときに努力は報われることを実感できたことが、受験勉強をスタートするにあたり、良い教訓になっています。

勉強する場所は家で勉強する、図書館や塾の自習室で勉強する、フードコートなど人が多いところで勉強するなど人によって違います。
自分にとって一番効率よく勉強できる場所はどこか、色々経験して学び、選んで下さい。
いつも同じ場所だとマンネリ化するので、たまに場所を変えると効率が上がるかも知れません。

電車の中やトイレの中、待ち時間や休憩時間を利用するのもお奨めです。
生活習慣で重要なのは睡眠で、なるべく毎日一定した方が良く、自分は夜12時に寝て7時に起きる生活を基本にしました。
朝型、夜型の人がいますが、テストは夜にないので、日中に集中できる朝型の方が良いと思います。

・部活動編
受験勉強と部活の両立は難しいと考えがちですが、頭の良い人は部活を勉強のプラス材料に変えています。
自分の場合、運動部は受験勉強と両立する自信がなかったので、百人一首部に所属しました。
高校入学後の順位を上げてようやく医学部を狙えるスタート地点に立ったのに、忙しい運動部に入ったら、自分の能力では現役で医学部に合格するのは厳しいと判断しました。
運動部でギリギリ勉強を頑張れる人は、部活引退後に成績がぐんと上がる傾向がありますので大丈夫です。

ただし、忙しい部活で勉強についていけない場合は、時間当たりの勉強の質が高くないので、部活引退後に成績が伸びることはあまりありません。
百人一首部に所属した高校3年間の実績は、個人戦で百人一首4段(A級選手)獲得、県個人戦優勝、団体戦で全国高等学校総合文化祭(小倉百人一首かるた部門)優勝、全国高等学校かるた選手権大会4位でした。
受験勉強の他にすごく熱中できるものがあったことはプラスでした。

「和田式現役合格バイブル」の勉強法によれば、「受験勉強のためにやりたいことを犠牲にせず、やりたいことの2位以下は切り捨てる」だそうで、自分はそれを実践できました。
運動部の場合、インターハイに行かなければ、大体夏前に引退、文化部は吹奏楽部など夏休み後まで続く部活もあります。
現役で合格するには限られた時間を有効に使わなければならないので、部活引退時期が遅い人は高校2年生から準備を始めるなど、計画的に勉強を進める必要があります。

部活はつまらない受験勉強を続けるための生活の楽しみになりますので、時間不足を理由に楽しい部活を捨てるのでなく、時間配分を考えて効率よく勉強する生活術を身に付けることです。
しかし、部活こそ青春と打ち込み、帰宅すると疲れて勉強をする気がなくなっては困ります。
受験勉強が面白いと思うならそれに打ち込むことも立派な青春だと思います。

また、部活を言い訳にして受験勉強を切り捨てることはできません。
ただ、ムダな宿題や授業はハードな部活を理由に切り捨てることもアリです。
「部活こそ青春派」の教師なら理解してもらえるはずです。

・勉強計画編
現役生は国語・数学・英語で勝負!という言葉を聞いたことがありますか?
難関大学レベル志望だと、理科や社会は浪人生に力及びません。
理科や社会で浪人生と競おうと思うと、主要教科の国語・数学・英語が疎かになります。
勉強法で有名な和田式の本では英数のメドが立つまでは、他の科目を心配しないこととあります。

勉強法の本については人によって賛否両論あり、そんな時間があるなら実際の勉強をした方が良いという人もいます。
一概には言えませんが、少なくとも自分は読む価値があると思います。
勉強法の本には受験勉強の上手な計画の立て方、勉強のヤル気を引き出す工夫などタメになる内容が多く掲載されていますので、読みもせずに否定するのはモッタイナイと思います。
勉強法の本としてお奨めなのは有名な和田式のシリーズ本で、特に初めての人にお奨めします。
現役で医学部合格を目指すためには、効率良い勉強法が不可欠です。
時間があるときで良いので、一度勉強法の本を読んでみて下さい。
これまで多くの受験生を合格に導いた実績のある勉強法を参考にすることで、勉強に対する意識を変え、モチベーションを高めることができるはずです。