医学部合格後の悩みを解消

 

目次

1.教育ローンでの借り入れ

・国の教育ローン
・民間金融機関(教育ローン)

2.入学金、授業料免除となるには

・国公立大学医学部
・私立大学医学部

3.奨学金で学費を軽減

・大学独自の奨学金、特待生制度
・日本学生支援機構奨学金
・自治体、団体、個人の奨学金

4.留学をしてみたいけれど

・国公立大学医学部
・私立大学医学部

5.どのくらい留年する人がいるのか

 

 

医学部を受験しようと思った時から悩まれるのが学力面と資金面だと思います。
無事合格できたけれども、6年間の学費は国公立でもかなりの額になります。
どのように工面しようかと悩まれるご両親、また親に負担をかけないようにと思っている新医学生にいくつかご紹介します。

1.教育ローンでの借り入れ

・国の教育ローン
日本政策金融公庫で教育一般貸付(国の教育ローン)があります。
利用条件としては「子供の人数に応じた世帯年収(所得)の上限」および「融資の対象となる学校」の条件に当てはまる方ならば利用できます。
「子供の人数に応じた世帯年収(所得)の上限」
申し込みの世帯で扶養している子供の人数によって上限が変わります。
子供1人 所得790万円、子供2人 所得890万円、子供3人 所得990万円、4人 所得1090万円、5人 所得1190万円が世帯年収(所得)の上限額となります。
ただし、子供1人および2人の家庭では次のどれか1つでも該当すれば上限990万円まで緩和されます。
1、 勤続(営業)年数が3年未満
2、 居住年数が1年未満
3、 世帯のいずれかの方が自宅外通学(予定)者
4、 借入申込人またはその配偶者が単身赴任
5、 今回の融資が海外留学資金
6、 借入申込人の年収(所得)に占める借入返済の負担率が30%超
7、 世帯年収に占める在学費用の負担率が30%超
8、 世帯年収に占める「在学費用+住宅ローン」の負担率が40%超
9、 親族などに「要介護(要支援)認定」を受けている方がいて、その介護に関する費用を負担
10、 親族などに「高額療養費制度」、「特定疾患治療研究事業」、「小児慢性特定疾患治療研究事業」による医療費の公的助成制度を利用している人がいて、その療養に関する費用を負担
ここでいう世帯年収(所得)は世帯主だけではなく、配偶者などの収入も含まれます。
「融資の対象となる学校」
就業年数が原則6か月以上で、中学校卒業以上の人を対象とする教育施設が対象で、
大学、大学院、短期大学
専修学校、各種学校、予備校、経理学校、デザイン学校など
高等学校、高等専門学校、特別支援学校の高等部
外国の高等学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院など(原則として6か月以上の留学に限る)
その他職業能力開発校などの教育施設
この融資の使い道も学費以外にも使えます。
例を挙げると、受験にかかった受験料、受験の交通費・宿泊費から合格後の住居費用、それ以外にパソコン購入費、修学旅行費用など幅広く利用できますので、生活も少しは安心できるのではないでしょうか。
ただし融資の上限は1人につき350万円(外国の短大、大学、大学院に1年以上留学する資金では450万円)までとなっているので、6年間の学費をすべて借りれるわけではありません。
返済期間は15年以内(場合により18年以内)となっていて、親に負担をかけたくない人は、在学中は利息のみの支払いで、卒業後元金を含めて返済していくという返済方法もあるので、月々の返済が楽になります。(ただし、返済期間、元金据え置き期間により利率が変わります)
日本政策金融公庫HPに支払いのシミュレーションもあるので、借りる前にシミュレーションしてみると、具体的に返済額もわかりやすくていいと思います。
またHPからでも申し込みが出来て、わざわざ出向かなくてもいいので、色々入学準備などで忙しいときにも便利です。
ただし、誰でも融資を受けれるわけではありません。
審査があるので、融資を断られる場合もあります。
・民間金融機関(教育ローン)
各金融機関でさまざまな教育ローンがあります。
こちらは融資の上限など金融機関によっても変わってきます。
そこでJAをはじめ、いくつか都市銀行をご紹介します。
1. JA教育ローン
利用条件として、20歳以上、最終償還時の年齢が71歳未満、前年税込年収が200万円以上、教育施設(国の教育ローンの対象校)に就学予定か就学中の子弟がいる人、勤続年数が1年以上となっています。
国の教育ローンとは違うのが収入が低すぎても借り入れができないという点です。
ただし、融資の金額は10万円~500万円となっており、金額は高いです。
返済期間は据置期間を含めて最長13年6か月(在学期間+7年6か月)以内
(在学中は元金を据え置きし、卒業後から返済することもできます)
申込は24時間365日、インターネットから仮申し込みができます。(地域によっては取り扱いがありません)
注意していただきたいのが金利なのですが、JAとして一律ではなく、各JAにより異なるので、近くのJAでのお問い合わせが必要となります。
2. みずほ銀行教育ローン
利用条件として、年齢が20歳以上66歳未満で、最終返済時71歳未満、勤続年数(自営の方は営業年数)2年以上、前年度の税込み年収が200万以上で安定して継続した収入が見込める人、保証会社の保証を受けられる人となっています。
その資金の使い道は教育関連の資金全般と、他金融機関などで借入した教育ローンの借換え資金に充てられます。すでに支払い済みの資金の借入は納付書、領収書の確認ができて、なおお支払い後から1か月以内になります。
借入金額は10万円~300万円以内となり、今回の借入と他の無担保借入金残高の合計が前年度税込み年収の50%以内であることが条件となります。
なので上限の300万円を借りることができない場合があります。
借入期間は6か月以上10年以内(就学期間中の元金据え置きも可能です)
返済方法は毎月元利均等返済、返済日は都合に合わせて選択できます。(ただし毎月一定の日となります)
金利については住宅ローンの借入(返済済み)されている方は年利が引き下げられますし、店頭借入よりもインターネット借入の方が低くなってますので、借入時に検討してみてください。
3. 三菱東京UFJ銀行教育ローン
ご利用条件は、年齢が20歳以上、完済時に70歳の誕生日までで、保証会社の保証を受けられる人、前年度の税込み年収が200万以上の方、パソコンのEメールを持っている方となります。
融資金額は30万円~500万円となってますが、医学部の場合は30万円~1000万円まで借入が可能ですので、初年度に500万以上かかる私大でも安心です。
また返済期間は最長16年までと長いのがうれしいですね。
金利は申込時ではなく借入する日の利率が適用されますのでご注意ください。
4. 三井住友銀行教育ローン
他の銀行では担保なしの融資が多かったですが、この銀行では無担保と有担保とが選択でき、それによって融資金額が変わってきます。私立の医学部に進学される方ならば、有担保の借入で6年間の授業料を借りることも可能です。
無担保の場合
借入条件は、教育を受ける本人または親で20歳以上、65歳以下の方、前年度の税込み年収が200万以上で、安定した収入のある方(年金収入のみではご利用できません)、保証会社の保証を受けられる方、契約時に銀行またはローン契約機に来店できる方です。
借入資金の利用条件は、教育関連資金になり、すでにお支払済みの場合でも支払い後2か月以内のものも有効です。
ただし学校あての納付書やパンフレット等により確認できない資金に関してはお借入対象外となります。
融資金額は10万円~300万円以内、ただし本ローンを含めた無担保総借入額が前年度税込み年収の50%以内になります。
借入期間は1年以上10年以内と少し短期間です。
有担保の場合
利用条件は20歳以上70歳の誕生日までの方で、完済時に80歳の誕生日まで。
三井住友銀行の団体信用生命保険に加入できる方、保証会社の保証を受けられる方、入学予定または在学中の子供がいる方となっています。
他の金融機関と違うところは保険加入が条件になっているところです。
そのかわり融資金額は50万円~3000万円となっており、高額です。
これなら私立の医学部でも少し安心できます。
また高額の分、借入期間も1年から30年と長期での借入が可能ですので返済も無理なくできるのではないでしょうか。
その他に融資金額は分割で受け取りが可能(在学期間内の7年以内)となり、14回まで可能なので、授業料の払い込みのたびに受け取ることができます。
返済に関しては元金返済の据え置きが最長7年まで可能で、最初は親が申し込みをしてものちに返済を子供に引き継ぐこともできます。
また保証会社の手数料として32400円が必要となります。

金融機関によって融資金額、返済期間、金利等がこれだけ違いますので、行かれる学校によってうまく選択されれば、無理なく返済しながら医学部に通うことも可能ですので、少しは授業料を気にして受験に二の足を踏んでいる方も安心していただけるのではないかと思います。

 

 

2.入学金、授業料免除となるには

災害時の減免処置や特待制度があって学費が免除となるところもあります。
ここでは偏差値順に大学別に免除の条件等をご紹介していきます。
・国公立大学医学部
東京大学 医学部
入学料免除
経済的な理由により入学料の給付が困難で、学業優秀と認められる人。(大学院入学許可者のみ)
入学前の1年以内において、申請者の学資負担者が死亡し、申請者もしくは学費負担者が風水害等の災害をうけ、入学料の納付が著しく困難であると認められるもの
その他、やむを得ない事情があると認められるもの
入学料徴収猶予
入学許可者であって上記のいずれかに該当する人(学部学生、大学院学生共)
上記二点は入学手続きを行う前に申請を行い、受理票を受け取った後に入学手続きという順番があります。
選考結果が決定するまで入学料の納入が猶予されるので、選考結果が決定する前に入学料を納入した場合は申請資格がなくなりますので注意が必要です。
授業料免除
経済的な理由により入学料の給付が困難で、学業優秀と認められる人
授業料納付前6か月以内(新入生は入学前1年以内)に、申請者の学資負担者が死亡し、申請者もしくは学費負担者が風水害等の災害をうけ、入学料の納付が著しく困難であると認められるもの
その他、やむを得ない事情があると認められるもの
授業料徴収猶予
入学許可者であって上記のいずれかに該当する人
授業料免除の選考方法
学力基準及び家計基準による選考のうえで半額または全額免除が許可されることがあります。
学部学生で世帯総所得金額が218万円以下(給与収入のみの場合は400万円以下)の場合、学力基準及び家計基準による選考の上全額免除が許可されることがあります。
・学力基準
第1年次に在籍するもの(新入学者)
新入学者は入学試験の合格をもって適格とみなされます。
第2年次に在籍するもの
成績が「優の単位数+良の単位数≧可の単位数+10」のもの
第3年次に在籍するもの
前期課程の習得すべき科目(基礎科目、総合科目、主題科目)を習得したもので、その成績が「優の単位数+良の単位数≧可の単位数+5」のもの
第4年次以上に在籍するもの
各部で定められた成績基準により判定して、優秀と認められるもの
・家計基準
家計評価額の計算方法
家計評価額が0以下になれば適格者となります。
家計評価額=総所得金額-特別控除額-収入基準額
総所得金額=給与所得+その他所得
京都大学 医学部
入学免除
入学料の納付が困難な学生は、選考のうえで入学料の全額または半額の免除を受けることができる。(別途決まり有)
1.入学前1年以内に、出願者の学費負担者が死亡し、または出願者もしくは学費負担者が風水害等の災害を受け、入学料の納付が著しく困難であると認められる場合
2.1.に準ずる場合で総長が相当と認める事由がある場合
3.総長が指定する大規模災害により学資負担者が被災し、入学料の納入が著しく困難であると認められる場合(現在、総長が指定する大規模災害は、東日本大震災(福島原発事故を含む)のみ)
授業料免除
授業料の納付が困難な学生は、選考の上で授業料の全額または半額の免除を受けることができる。(別途決まり有)
1.経済的理由によって授業料の納付が困難であって、学業優秀と認められる場合
2.授業料の納付期限前6月以内(入学した日の属する期分の授業料免除の場合は、入学前1年以内)に、学資負担者が死亡し、または出願者もしくは学資負担者が風水害等の災害を受け、授業料の納付が著しく困難であると認められる場合
3.2.に準ずる場合で総長が相当と認める事由がある場合
4.総長が指定する大規模災害により学資負担者が被災し、入学料の納入が著しく困難であると認められる場合(現在、総長が指定する大規模災害は、東日本大震災(福島原発事故を含む)のみ)

・私立大学医学部
慶応義塾大学 医学部
大災害自然災害による授業料の減免
26年度は兵庫県の洲本市、淡路市を対象とした10月13日14日の暴風雨による災害が対象とされ、家計支持者もしくは学費負担者の学生本人がこの地域に移住し、被災に遭われた方が審査のうえで減免されます。
家計支持者が亡くなられた場合、家計支持者もしくは学費負担者の学生本人が重傷を負って家計収入が途絶えたなどの場合は全額免除。
家屋の全・半壊(焼)の場合は半額免除となっています。
東京慈恵会医科大学 医学部医学科
特待生制度
入学者のうち入学試験の成績上位5名を特待生として、初年度の授業料の全額を免除。
2年次からは前年度の成績上位5名を特待生として、当該年度の授業料の半額を免除。

 

 

3.奨学金で学費を軽減

奨学金には主に4種類あって
1・大学独自の奨学金
2・地域枠による奨学金
3・日本学生支援機構の奨学金
4・自治体、団体、個人の奨学金
順に少し掘り下げてどのような条件で奨学金が受けられるのかをご紹介していきます。
・大学独自の奨学金、特待生制度
私立大学は多くが独自の奨学金制度を行っています。
選考基準は成績や家庭の経済環境によりますが、返済義務がある奨学金と返済義務のない奨学金の2種類があります。
特待生制度は入試の成績上位者を特待生とし、授業料の半額~全額が免除されます。
ここで少し偏差値順に大学別に奨学金を比べてみます。
慶応義塾大学 医学部
慶応義塾大学医学部人材育成特別事業奨学金
医学部一般入試成績上位者10名 1~4学年の各年度で継続的に1人あたり年間200万円(総額800万円)を給付する
申請に際して家計支持者の年収制限はありません。
ただし入学後の学業が不振の場合は給付が打ち切られることがある。
合格発表時に奨学金が給付されるかどうかわかるので、入学の判断材料になる。
給付型の奨学金なので、返済の必要がありません。
研究医養成プログラム選択者は、5、6年次各100万円が加えられます。
東京慈恵会医科大学 医学部医学科
慈恵大学奨学生(26年度:全額8名、半額5名)
学費(授業料+施設拡充費380万円)の全額または半宅を貸与。対象は2年次から若干名。
卒業後に返済義務があります。
・地域枠による奨学金
慶応義塾大学 医学部
静岡県医学修学研修資金
将来医師として静岡県内の公的医療機関等に勤務する意思のある学生に、年間240万円を貸与されます。これは一定期間勤務するなどの条件で返還が免除されます
・日本学生支援機構奨学金
大学・短期大学・高等専門学校・専修学校、大学院で学ぶ人を対象とした、国が実施する貸与型の奨学金です。
学生が自立して学ぶことを支援するために、学生本人に貸与し、卒業後学生本人が返還しているものです。
親に頼りたくない、頼れない学生にはお勧めの奨学金です。
利息の付かない第一種奨学金と、利息の付く第2種奨学金があります。
これらとあわせて入学時の一時金として貸与される入学時特別増額貸与奨学金(利息付)があります。
第一種奨学金(無利息)
対象者は大学院、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校に在学する学生。
選考は特に優れた学生及び生徒で、経済的理由により著しく就学困難なもの。
貸与月額は各種別、設置者、入学年度、通学形態別に定められています。
国公立 自宅通学 45000円 自宅外通学 51000円
自宅通学、自宅外通学ともに30000円を選択することもできます
第二種奨学金(利息付)
対象者は大学院、大学、短期大学、高等専門学校(4・5年生)、専修学校の学生。
利息は年利3%を上限とする利息付。ただし在学中は無利息です。
選考は第一種奨学金より緩やかな基準によって選考されたもの
貸与月額は本人が5種類の貸与月額から自由に選択できます。
30000円、50000円、80000円、100000円、120000円、のいずれか
在学採用の場合は申込年度の4月までさかのぼって貸与を受けることができます。
入学時特別増額貸与奨学金(利息付)
日本政策金融公庫の国の教育ローンに申し込んだけれども利用できなかった人を救済するために創設された制度です。
貸与金額:10万円、20万円、30万円、40万円、50万円
申し込み条件は第一種奨学金または第二種奨学金の申込者となります。

平成25年10月から、日本学生支援機構にて「JASSO支援金」の受付が開始されました。
目的として、自然災害等により居住する住宅に半壊以上等の被害を受けたことで、学生生活の継続に支障をきたした学生が、一日も早く通常の学生生活に復帰し学業を継続するためである。
対象者は学生生活の本拠として日常的に使用している日本国内の住宅に半壊以上の被害を受けた時
自然災害等による危険な状態が発生し、自治体の避難勧告等による住居への立ち入り禁止等が1か月以上継続したとき
ただし、成績不振により留年中、または入学前に発生した災害は対象外となります。
支給額は10万円(返還は不要である)
・自治体、団体、個人の奨学金
慶応義塾大学 医学部
父兄会奨学金(26年度:10名)
学費に充当する100万円を貸与。対象は2年次から若干名。
卒業後に返済義務があります。
本多友彦慈恵医学教育奨励基金(26年度10名)
学費に充当する50万円を毎年10名を限度に給付。給付は在学中に1回のみ。

 

 

4.留学をしてみたいけれど

留学には学費、参加費の他教材費、滞在費、食費、通信費、交通費、航空運賃の他、海外旅行保険料、パスポート代、ビザ申請費、予防接種などさまざまなお金がかかります。
留学をしてみたいけれど、学費だけでも大変なのに、留学費用までと諦めてしまう前に色々な制度を活用して、留学を検討されてみてはいかがでしょうか。
ここでも大学別に留学制度などの紹介をしていきます。
・国公立大学医学部
東京大学 医学部
27年新プログラム 官民協働海外留学支援制度!留学JAPAN日本代表プログラム
奨学金月額:12万円~20万円 往復渡航費:10万円~20万円 留学先における授業料相当額:上限額30万円~60万円  全体で500名を募集予定
東京大学 海外派遣奨学事業 短期・超短期海外留学奨学金
奨学金月額:6万円~10万円 約20名予定
・私立大学医学部
慶応義塾大学 医学部
海外提携校との交換留学制度
世界の有力大学との間で交換協定を結ばれており、相互に学生を1年間派遣しています。
毎年選抜された100名以上の学生が交換留学生として海外へ行っています。
この交換留学の場合は留学先の大学での授業料は免除となります。
慶應義塾大学交換留学生奨学金
国際センターが募集、選考を行う慶応義塾派遣交換留学による留学生を対象として、留学支援金50万円が出発前に給付されます。年間30名程度が選ばれています。
慈恵会
慈恵医師会海外選抜実習奨学金
6年次に海外の医療機関で実習する学生に毎年10名程度、20万円以内の奨学金が支給されます。

 

 

5.どのくらい留年する人がいるのか

医学部は他の学科よりもたくさん学習することがあります。
それは受験勉強の延長であると言っていいほど、定期テストにむけての勉強に追われる毎日になります。
無事に医学部に合格して終わりではありません。
ここから一段と勉強がまっていて、今度は留年という心配事がでてきます。
ただでさえ授業料の高い医学部で留年なんてしていられないですよね。そうでなくても留年は嫌なものです。その留年はいったいどれくらいの人がなっているのかを調べてみました。
まず医学部は教養後の授業がすべて必修なので、1つも落とすことができません。
逆に1つでも落とすと進級できなくなります。
医学部の試験は情報により左右されると言われています。
勉強量が膨大で、全てを覚えきれないということが多々あります。
そんな時は受験のように過去問から傾向を割り出して、予測して対策を立てるということも必要となってきます。
また先生の所へテストのアドバイスをもらいにいくのも良いでしょう。
こうして情報をしっかりと集めていくことも、テストに合格するためには大切な一つとなっています。
こうした中で、留年は全体の5~10%くらいと言われているのです。
しかも低学年次での留年はやや多いと言われています。
これはやはり学習方法に慣れない、テスト勉強の要領がわからないということに繋がるのではないでしょうか。
また受験勉強が終わっての燃え尽き症候群でしょうか。
しかし医学部はそんなに甘くはありません。
しっかり気を引き締めて、学習に望んでください。
実習に関しても必修科目とされているので、実習態度が悪いということで留年になりかねません。
「それくらいで留年にはならないだろう」と思われる方もいらっしゃると思いますが、実習態度が悪いという理由での留年は結構多いと言われています。
やはり人と関わる仕事をするのですから、人間性はとても大切です。
面接のときにもそこを重点的にみられるところが多くなっていると思います。
そのことも踏まえてあなたの態度は日頃からチェックされているのかもしれないと思っておいてください。
また、卒業前に受ける医師国家資格ですが、これを受けるためには卒業見込みである必要があります。
この国家資格に受かりそうにない学生は、試験を受ける資格がもらえず留年が決定する。
これには国家資格の合格率を上げたい大学側の意図もあると言われています。
あとこれがとても悔しいですが、留年をすると1年間に取得した単位はすべてなくなると言うことです。
たった1つ落としただけで、残りの単位も帳消しになってしまうのです。
留年したら残り1つを取得するのではありません。
またすべて1からやり直しなのです。
これだけ聞くとすべての苦労がたった1つで水の泡になったように思えます。
そのため6年間留年しないようにとビクビク焦りながら勉強をしている人もたくさんおられるでしょう。
でもずっとそれでは精神的にもきつくありませんか?
6年間気持ちが休まる日がないのではないでしょうか?
留年はしない方がいいにこしたことはありません。
しかし、極端に焦ったり、恐怖心を持ったりする必要はないのです。
そうは言ってみてもなかなか気持ちが切り替わらない方のために、ちょっとポジティブな体験談をご紹介したいと思います。
留年も悪くない!と言う彼は、留年したことによって得られたことを書いておられました。
そうだなと思えることですので、ぜひ読んでみてください。
・優秀な人材のコネクション
留年することにより、二学年分の知り合いができるのです。
その中には留年しなければ出会えなかった人たちもいるのです。
これはお金に代えがたい価値があるとおっしゃってます。
人との繋がりはこの先社会人になってからもとても大切です。
せっかくのチャンスなのですから、いろんな方とお知り合いになるのも良いでしょう。
・自由な時間
これは留年した翌年のみにできることです。
留年は一度学習したところをもう一度最初からやり直すわけです。
同じところを2度目になるとすでに記憶されていることが多いのではないでしょうか?
一度目は大変だったテスト勉強も、前年度に取得している単位なら、以前よりは学習量が少なくても大丈夫だということです。
その分前年度に足りなかった単位の勉強時間を増やすこともできるし、その時間を勉強以外のことで使うこともできるのです。
こうした時間で自分の経験、視野を広げていけるのではないでしょうか
最後に彼はこう書かれています。
人生80年間で見れば1年ぐらい大したことはない
遅れた分は、1年間長生きすればいいだけのこと!と
そのくらいの気の持ち方で、少し自分に余裕を持たれてはいかがでしょうか。
焦るだけでは何事もうまくいきません。
ダメな時のことを考える必要はありませんが、留年したらどうしようと不安にかられるくらいなら、彼のような気持ちになってみる方が落ち着いて勉強に望めるのではないでしょうか。
そんな彼も1度留年したからこそ気づけたのです。
全てにおいて無駄なことは一つもないのです。
受験勉強も医学部合格後には定期テストの勉強も、毎日コツコツとやるという体験ができているのです。
受験勉強の科目は将来何の役にも立たないことが多いです。
しかしそれ以上に努力する姿勢、積み重ねる大切さなど目に見えないものを学ぶことができているのです。
そうやって少し見る角度を変えてみると、大変なこと、辛いこと、不安感以上に大切なものが見えてきませんか。
医学部受験を前に焦るよりも、今までの自分の頑張りを信じてみてください。

 

 

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