「医学部に合格した先輩たちの受験エピソード」

目次

「医学部に合格した先輩たちの受験エピソード」
●新聞やニュースなどでテーマを空想しながら小論文対策
●早寝早起きを心がけ、基礎的問題を数多くこなす
●予備校が志望校に合った教材を選定し、情報収集の大切さを実感
●予備校以外でも自分で問題集や参考書で勉強
●1年の期限を決めて医学部受験に再挑戦し、専門予備校で軌道修正
●苦手教科の数学のない大学を選び、センターで高得点を狙う
●模試を受け、他の受験生の勉強を真似て、苦手科目は重点的に勉強
●医学部受験はテクニック。コツを掴んで点数さえ取れればOK

「医学部合格補欠に関する情報」
●補欠合格と繰り上げ合格の違い
●補欠合格をたくさんもらうと入学しやすくなる?
●補欠繰り上げ合格とお金の準備

「医学部で合格最低点を取るために」
●医学部入試情報でよく耳にする合格最低点とは?
●理系科目すべてが苦手な文系タイプが合格最低点を上回る

 

 

「医学部に合格した先輩たちの受験エピソード」

新聞やニュースなどでテーマを空想しながら小論文対策

10年以上前に医学部を受験した40代男性の合格エピソードです。
医学部を目指したきっかけは祖父が心筋梗塞を繰り返していて、いつも救急車を頼りにしていたためか、断られることが多く苦しんでいたことと、祖母が若いころに患った胃潰瘍でほとんど胃を摘出していたため、いつもガリガリに痩せて貧血を繰り返していたので、そんな祖父母を救える医者になりたいと思い、祖父母が亡くなる前に2人に医師になると約束したことです。
医学部入試に向けてまず、過去問を全部覚えるくらいまで繰り返し、何度も勉強しました。

英語では英単語を果てしなく覚え続け、その時に使用した駿台予備校の3つの神器が大変役に立ちました。
入試直前には社会の科目をひたすら暗記するという勉強法でしたが、もともと勉強することは嫌いではなかったので、それほど負担には感じませんでした。
医学部受験では小論文はテーマも予想できないケースが多く、新聞やニュースなどで色々な社会ネタをくまなくチェックし、様々なテーマを想定して想像力を働かせ、とにかく書き綴るという練習を繰り返しました。

その結果、入試前にはどんなテーマでも小論文を書ける力が身に付いていました。
もともと人と会話することが好きだったので、テーマのイメージを広げるのに役立ったのではないかと思います。
受験勉強以外の面で心がけていたことは、よく食べてよく寝るようにしていました。
センター試験の時に風邪を引いて実力を出し切れない受験生もいますので、とにかく風邪を引かないよう、健康管理には常に気をつけていました。

外出時は必ずマスクをし、帰宅したら手洗い・うがいは欠かさないようにし、食事に精がつく栄養価が高いものをたくさん食べるようにしました。
勉強中でも眠りたいときは、短時間眠るようにしていましたので、頭はいつもスッキリ冴えた状態でした。
医学部生になって感じたことは、礼儀が必要だということです。

小さいころから剣道で培った先輩や後輩への接し方、目上の方に対する話し方、話の進め方など色々な人と話をしてきた経験が役に立っていると感じました。
医学部生活では未経験のことに先入観を持たず、食わず嫌いにならないことが大切だと思います。

早寝早起きを心がけ、基礎的問題を数多くこなす

3年前に医学部を受験した現在、20歳の医学部生の合格エピソードです。
医学部を目指したきっかけは人の役に立つ職業に就きたいという考えがあり、父親が医師だったため、自然に医師を志すようになりました。
親元を離れて自立したいと思い、関東の大学を志望し、私立でも比較的学費が安かった大学に志望校を決めました。

医学部受験で特別な勉強をしたわけではありませんでしたが、予備校では一番難易度が高いコースを選択し、授業はすべて出席して講義は録音しながら、自宅で復習するようにしました。
ただ、入試で出題される問題は多くが基礎的なものなので、基本的な問題に時間を多く費やすように努めました。
面接については正直、あまり具体的な対策を立てることはしませんでしたが、清潔感を大事にし、質疑応答ができるように相手の目を見ながら話すように心がけました。

小論文は通信講座の添削を利用しながら、常に起承転結を意識し、誤字脱字がないよう、注意して書くように心がけました。
学習面以外では常に平常心を保つようにし、なるべく朝早く起きて、夜は早く寝るようにし、睡眠不足にならないよう健康管理に心がけました。
受験勉強のモチベーションを維持するために、努力は必ず報われると信じて疑わないこと、最終的にはどこかの大学に受かると考えれば、乗り切れると思います。
医学部で学ぶ上で必要な学科は、まず理系ですが、特に生物はこれから役に立つ学科だと思いますし、医学部生になると論文を読む機会が増えますので、英文をある程度読めるようになっていると大変役立つと思います。

予備校が志望校に合った教材を選定し、情報収集の大切さを実感

5年以上前に医学部を受験した30代女性の合格エピソードです。
父親が医者で医療の仕事を身近に感じてはいましたが、責任の重大さから医師になることについては当初、考えていませんでした。
それでも医学部を目指したのは、兄弟が医学部に入学し、大学で学んだ内容が仕事に直結することが魅力的に感じたためです。

受験勉強は自分一人ですると勉強法が偏りがちになると考えましたので、医学部専門予備校に通いました。
予備校では志望校に合わせた教材を選定して授業で提供されましたので、勉強は大変効率的にできたと思います。
また、受験に役立つ最新情報に触れることができましたので、受験勉強以外の点でも役立ち、予備校を選択して良かったと思います。

小論文対策の講座もあり、毎週、設定されたテーマについて小論文を書き、次週に添削されたものが返却されます。
小論文の講義ではテーマごとにポイントの解説をしてもらえましたので、とても参考になりました。
時事ニュースについて情報提供もしてもらえましたので、テーマについての情報収集の面で自分だけでは集められない部分をカバーしてもらえ、大いに役立ったと思います。

学習面以外では定期テストがあるたびに、スクリーニング講座というマンツーマン指導があり、成績が返却される際、チューターと呼ばれる世話人の方が、生徒の成績について分析し、今後の問題傾向や対策について的確なアドバイスを受けることができて、大変良かったです。
医学部で学ぶ上で必要なことは、そのあと医師として働くためにも、自らの健康が一番大切だと思います。
他の学部と比べて勉強内容が高度で専門的、尚且つハードで責任も重いため、心身ともに健康で活動的であれば尚良いです。
その状態をキープするためには、何より規則正しい生活習慣と健康に配慮した食事が大事だと実感しています。

予備校以外でも自分で問題集や参考書で勉強

10年以上前に医学部を受験した40代女性の合格エピソードです。
医学部を目指したきっかけは、小学校の同級生でとても仲良くしていた女の子が亡くなったときに、医師になりたいと思うようになり、実際に目指すと決めたのは高校3年生のときです。
1浪したことで医師になりたい気持ちがさらに強くなり、今は医者が天職だと感じています。

受験勉強は集団指導の予備校で知識をある程度仕入れ、個人で問題集や参考書を中心に学習室や、朝早く家で勉強しました。
自分の勉強スタイルは朝型で、その方が学習内容が頭によく入って良かったと思いますし、夜型は自分には合っていなかったと感じました。
面接や小論文の対策は特に何もしませんでした。

自分が志望する大学では小論文にあまり採点のウェイトを置いていなかったですし、面接についても普段通りにしていれば良いと色々な先生方にアドバイスを受けていましたので、敢えて対策を立てることはせず、そのままの自分で面接を受けました。
学習面以外で健康管理については、もともと健康体ということもあり、特に気をつけることはありませんでした。
受験へのモチベーションは1浪したことで自分を良い意味で追い詰めることができていたので、下がることはありませんでした。

現役時代の方が医学部受験を甘く見ていたこともあり、モチベーションは低かったと思います。
医学部で学ぶ上で必要なのは、いつでも何でも新しいことは学び続けたいという向学心です。
常に新しいことを探し求め、課題と向きあい、学んでいないと臨床をやり続けることはできません。
コミュニケーション能力も必須で、患者さんとちゃんとお話しできない医者は、医者としてやっていけないと思います。

1年の期限を決めて医学部受験に再挑戦し、専門予備校で軌道修正

5年以上前に医学部を受験した30歳男性の合格エピソードです。
医学部を目指したきっかけは実家が開業医であったためで、小さい頃から医学部に進学することを決めていました。
学年が上がるにつれ、具体的な志望大学を考えるようになり、自分の学力や立地条件、学費など総合的に考えて親が卒業した大学を志望しました。

受験勉強の最初の1年は大手予備校に通いましたが、勉強に集中できず、テキストも消化不良の状態で、勉強がまったくはかどらないままでした。
このまま浪人を続けることは費用や時間を考えれば得策でないと思い、あと1年という期限を決めてメリハリをつけた受験生活に軌道修正しようと、両親と相談して医学部受験専門予備校に入校、寮生活を送ることにしました。
医学部受験に関する進学実績が豊富で、志望大学を含め、受験に関するたくさんの情報を提供してもらえました。

集団・個別授業を本人の習熟度、用途別に行ってもらえましたので、1日1日自分の実力がつくことを実感できましたし、受験が近づいても焦ることなく、じっくり勉強に取り組むことができました。
専門予備校では時間やテストなど時間配分が細かく決められ、休息する時間は比較的自由度が高く、メリハリがあり、モチベーションが途切れずに息抜きも上手にできた気がします。
寮生活で出る食事も味が良く、栄養バランスも良かったので、健康管理の面でも良かったと思います。

医師は様々な年代の患者さんとコミュニケーションが取れないといけませんので、医学的な内容だけでなく、雑学など幅広い知識が求められると思います。
医学部教育で学ぶことはできませんから、医学部で学ぶと同時に部活動や読書、新聞購読、ボランティアなど学外活動、アルバイトなどを通じて話題に対応できるように準備しておく必要があると思います。

苦手教科の数学のない大学を選び、センターで高得点を狙う

5年前に医学部を受験した20代男性の合格エピソードです。
医学部を目指したきっかけは、身内が胃ガンで亡くなったことで、微力ながらガンで亡くなる患者を少しでも減らすことができたらと考えました。
難関校は志望せず、一般試験で入れる大学を志望しました。

医学部は特殊で、他の学部と違い、出身大学はまったく関係なく、むしろ、卒後の研修の方が大事だと思います。
受験勉強は自宅近くの代々木ゼミナールに通い、個別指導は受けず、なるべくセンター試験で高得点を狙い、2次試験を受けられるように努力しました。
苦手教科が数学でしたが、必要のない大学を選んで論文入試を受けました。

面接対策についてですが、なぜその大学を志望したのかと必ず聞かれますので、ある地方大学の面接試験で「自然が豊富だから」と答えたら、面接官の失笑を買いました。
地方では医師不足が深刻で、大学側も地域医療に貢献してくれる人材を必要としているはずです。
志望大学の特徴をしっかり捉え、これからの医療にいかに貢献できるかをしっかり話せれば大丈夫だと思います。

学習面以外の面では自分は浪人したので、あまり参考にならないと思いますが、勉強は予備校、図書館などを利用し、1人で勉強に飽きないよう、必ず友人と学習するようにしました。
自分とは逆の勉強スタイルなら、現役合格できるのかも知れません。
医学部で学ぶ上で必要に感じるのは、コミュニケーション力と応用力です。

日々の生活は家庭教師などのアルバイトで収入を得ながらできると思います。
部活では先輩、後輩との関係を構築し、卒後の研修に活用できるようにしておくことです。
診療で迷ったときや困ったときに他の診療科の医師に相談することはよくありますので、医療の連携のためにも必要だと思います。

模試を受け、他の受験生の勉強を真似て、苦手科目は重点的に勉強

3年前に医学部を受験した20代男性の合格エピソードです。
医学部を目指したきっかけは、いわゆる母子家庭であまり裕福でなく、欲しいものを色々我慢した経験があり、当時看護師をしていた叔母に給与が高い職業を聞いたところ、真っ先に挙げたのが医師だったからです。
志望大学は近隣の地域の国公立大学医学部で偏差値が一番低かったので選択しました。

受験勉強は高校2年生の頃から英語のみ大手予備校の講義を週1回受講し、苦手な理数系は受験に必要な理科2科目のうち、比較的分かりやすいと思った化学を重点的に勉強しました。
化学の教科書を1ページ目からやり直し、模試をたくさん受け、自分より成績上位者が薦める参考書で徹底的に勉強するようにしました。
英語を始め、得意科目を作りながら、得点を伸ばして行くという勉強法にしました。

元々読書が大好きで、感想文など文章を書くことは得意でしたので、小論文対策は特にしていません。
筆記試験の感触が良かったので、面接もあまり緊張せずに臨むことができました。
また、目上の人に対する態度について、家で厳しくしつけられていたのが良かったと思います。

勉強中心の生活で学習面以外のケアについては特にしていませんでした。
模試を受けるごとに成績が伸びていたので勉強は楽しかったですし、入試前3ヶ月は好きなTVや雑誌をガマンする必要がありましたが、受験さえ終われば、自由な生活が送れると思っていましたのであまり辛いと感じませんでした。
健康管理については睡眠時間を十分取ることだけ心がけました。

医学部で学ぶ上で感じているのは勉強が大変だということで、とても1人で乗り切れる勉強量ではありません。
先輩や同級生、多くの仲間を作って助け合いながら、頑張ることが必要です。
また、その経験は医師になってからコミュニケーション力として活きると思います。

医学部受験はテクニック。コツを掴んで点数さえ取れればOK

3年前に医学部を受験した20代男性の合格エピソードです。
高校生の段階で自分の情報収集の手段は限られていましたので、現実的な選択をするのみで、地理的な条件を除けば、どの大学に行きたいという志望はなく、医学部を卒業して医師になることを第一に考えていました。
受験勉強について試験は所詮テクニックだと考えていましたので、点数が取れることに大きな意義を感じず、そこそこの点数が取れるくらいに勉強しました。

実際に医学生や医師にとって試験勉強が必要なことはあまりないと思いますし、強いて言えば英語力ぐらいだと思います。
面接対策についてですが、短時間で人柄を十分出せるわけではありませんので、常識的な思考の持ち主で、奇妙な言動や行動を取る人間ではないことが分かれば良いという程度だと思います。
小論文は回答が形骸化しているように思いますので、思考過程を正確に評価できるとは思えません。

学習面以外では体調維持が自己管理の基本だと思いますし、受験勉強以外でも大切なことなので重視すべきだと思います。
やりたいことを我慢して試験に合格するより、時々は気分転換をして、勉強を効率よくできるような環境を作ることが必要だと思います。
医学部を学ぶ上で必要なことはあらゆる分野に興味を持つことで、医師は専門性が高い職業だからと言って、一般的な社会常識がおろそかになるようだと社会人として成立しないと思います。

人に対する理解と共感が乏しいと修正するのは難しいのではないでしょうか。
医師は日々、人と接する仕事ですから、患者さん以外にも色々な人とコミュニケーションを取れるよう、日頃から多くの人たちと交流を持つ習慣を持つようにすると良いかも知れません。

「医学部合格補欠に関する情報」

補欠合格と繰り上げ合格の違い

国公立大学は必ずセンター試験を受験し、その後、各大学が実施する二次試験があり、前期日程、後期日程に分かれます。
国公立大学は前期で1つの大学、後期で1つの大学しか出願できず、前期で合格すれば、後期の入試はできません。
一方、私立大学は前期と後期と同じく日程が分かれていますが、出願したいだけ受験することが可能です。

私立大学は学科の一次試験があり、一次試験を通過すれば、小論文・面接の二次試験を受け、面接までクリアすれば合格となります。
また、センター利用という試験方法があり、学科の一次試験をセンター試験の得点で判定し、学科をセンター得点で通過すれば、小論文・面接の二次試験を受け、合格する方法です。
私立大学は試験方法が国公立大学より選択肢がありますが、合格についても正規合格、補欠合格、繰り上げ合格と3種類あります。

正規合格は合格発表当日に合格が決定するもので、国公立大学ではほとんどが正規合格ですが、私立大学は出願したいだけ受験できるシステムのため、予め辞退者が出ることを想定した補欠合格を出します。
例を挙げると5大学を受験して3大学に合格したとすれば、1校にしか進学しないため、残り2校は辞退します。
それぞれの大学は辞退者が出ることを見越して、定員より合格者を多めに出しますが、それでも定員を下回るケースがあり、その場合に備えて補欠合格を出しています。

補欠合格は正規合格と違い、まだその大学に入学する権利は得られません。
大学によっては正規合格と補欠合格の番号を区別して発表するところもあります。
補欠合格が入学する権利を得るには、繰り上げ合格となる必要があり、補欠合格者の中から繰り上げて選ばれます。
繰り上げ合格となる手順はまず、補欠合格の通知をもらうことが前提で、各大学によって通知方法は様々ですが、正規合格発表の後、補欠合格の通知が届きます。

補欠合格の通知者に別日、繰り上げ合格になったと通知が届く場合があります。
この場合は入学するかどうか判断する多少の余裕がありますが、入学直前期に大学から直接電話で連絡があり、繰り上げ合格になりましたが、入学を希望しますか?と即答を求められるケースもあります。
繰り上げ合格はいつまで可能なのかと言えば、目安として3月31日だと考えて下さい。

年度が変わる前日で、実際に3月30日に大学から電話がかかってくるケースはあります。
また、大学によっては入学式の直前に繰り上げ合格を出すところもあり、西日本の大学に多いようです。
つまり4月6日が入学式だとすると、4月5日に繰り上げ合格が回ってくるというケースです。

実際に予備校生でそのようなケースがあり、入学を辞退してさらに1年浪人するより入学しようという話になったのですが、県外の大学で通学できないため、入居先が決まらない状況で入学式を迎え、最初はホテル暮らしをしながら、その間に住居を探すということもありました。
実際に入学式直前まで繰り上げ合格をまわす大学はありますが、補欠合格の通知をもらった受験生は、一応3月31日を目安にしておくと良いと思います。

補欠合格をたくさんもらうと入学しやすくなる?

繰り上げ合格の実例を東京慈恵会医科大学と北里大学で見てみます。
東京慈恵会医科大学の定員は110人ですが、辞退者が出ることを想定し、正規合格者は155人と多めに出しており、併せて補欠合格者を269名発表しています。
繰り上げ合格者はそのうち152名です。
北里大学の定員は89名ですが、正規合格者は多めの125名出しており、補欠合格者は138名、そのうち繰り上げ合格者は97名となっています。

あくまで2つの私立大学の例ですが、正規合格者のほとんどが入学していないということが分かります。
医学部受験生は志望校を決めるときに、偏差値や難易度を目安に見ていると思いますが、偏差値はほとんど正規合格者を基準に計算されています。
しかし、実際の入学者のほとんどが繰り上げ合格者であることを考えると、実際のその大学の難易度は発表されている数値より、もう少し易しくなっているのではないかと考えられます。

補欠合格者は通知を受けた時点で、入学する権利は得ていませんが、私立大学によってはかなりの繰り上げ合格を出しているところがありますので、例えば3つの大学で補欠合格をもらっているとすれば、そのうちどこかの大学から繰り上げ合格が回ってくる可能性も高くなります。
そう考えると正規合格を狙うだけでなく、補欠合格を多くもらう状況を作ることも、医学部入学の戦略として有効なポイントと言えそうです。
浪人生活を長引かせずに、1年でも早く医学部に入学するために、補欠合格も活かしていくようにしましょう。

補欠繰り上げ合格とお金の準備

補欠繰り上げ合格が出されるピークとなるのは、正規合格者の手続き締切日と、国公立大学合格発表の時期の2回です。
まず、国公立大学医学部を第一志望にしている受験生が、併願している私立大学にまったく行く気がない、または上位の私立大学に合格した場合は正規合格しても入学手続きは一切しませんので、正規合格者の手続き締切日後に補欠繰り上げが進むという形がもっとも多いようです。
次に国公立大学合格発表の時期は、受験生によってはすでに私立大学医学部に入学手続きをしているため、入学を辞退することを通知して入学金以外の振込金を返却してもらう人が出て来ます。

多くの大学では3月31日まで入学辞退の期限を認めていますので、辞退を急ぐ必要はありませんが、大金ということもあり1日でも早い返金を望んでいるためか、例年国公立大学合格発表の時期は、補欠繰り上げが進んでいるようです。
入学金などお金の準備をするのは親御さんで、どこも正規合格が取れずに補欠繰り上げ合格の連絡を待っているだけの心境は複雑だと思います。

医学部に繰り上げ合格してもらえれば嬉しいですが、実際に繰り上げ合格になれば、手続きに500~1,000万円、医学部の学費の総額はアパート代まで含めれば約4,500万円、これだけの大金が補欠繰り上げによって必要になります。
返済免除制度がある奨学金、学生支援機構奨学金、銀行ローンなど親御さんの方でも医学部合格後の資金調達について、情報を集めておく必要があります。

「医学部で合格最低点を取るために」

医学部入試情報でよく耳にする合格最低点とは?

合格最低点とは受験者全員がクリアしたら、定員オーバーでも合格させるボーダーラインを指すのではありません。
大学が設定した定員数の合格者の中の最も低い点数のことを言います。
合格最低点が1200点中700点として、センター試験の結果が600点だったら、2次試験で100点以上取れれば、合格の可能性があることになりますが、面接試験の結果によっては得点に拘わらず不合格になることもありますので、一概には言えません。
しかし、自分の志望大学を決める際、または合格レベルに達しているかを判断する場合、目安になる点数となります。

理系科目すべてが苦手な文系タイプが合格最低点を上回る

根っからの文学少女で理系科目のすべてが苦手な女子学生が、医学部専門予備校で1年勉強して医学部に合格した体験談を紹介します。
外国語や古文が好きだった一方、理系科目は飲み込みが遅く、数学Ⅱは教科書レベルもおぼつかず、高校3年生のときの数学の偏差値は40台前半という有り様でした。
それが生物の授業で遺伝のことを勉強し、自分という存在は奇跡的な確率によって生まれて来たことを知り、命の尊さを感じ、それ以来、直接命に関われる医者という仕事をしたいと強く思うようになりました。

それから苦手な理系科目を克服するために、医学部専門予備校に通うことにしました。
予備校の教育システムは独自の基礎を徹底的に固める、55段階の細かいステップアップ方式で、そのおかげで偏差値40台前半だった数学が1年間で偏差値74.8まで伸ばすことができました。
学力も家と同じで土台がしっかりしていないと、いずれ崩れ落ちてしまうと思います。

大学受験の中でも特に医学部入試は基礎的な問題をミスしないことが大切で、逆に標準的な問題をしっかり落とさずに取れれば、合格最低点を下回らずに済みます。
つまり本当の学力を身に付けたということだと思います。
また、自分は分からない箇所があると先に進めないところがありましたが、予備校では納得いくまで質問できる環境があったのは何より良かったです。

科目別能力授業でどの科目も自分の学力に応じた授業を受けられ、本質を捉えた中身の濃い内容でどの時間も充実していました。
少人数の指導で生徒1人1人に先生の目が行き届く温かさに何度も救われた経験があります。
講師の先生方はその科目のプロというだけでなく、人間的にも尊敬できる方ばかりでした。

数学以外でも化学は偏差値64.9、生物は70.2、総合で71.6まで伸びたので、最初E判定だった志望校がB判定になって合格できました。
学力面でも精神面でも自分の成長を日々実感しながら、友人たちと切磋琢磨した1年間は人生の宝物になりました。
将来、医者として自分が引き受ける責任の重さを自覚しながら、これからも勉強を続けると同時に医師としての品性を磨いて行きたいと思います。

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