「医学部合格を目指す1人暮らしを考える」

目次

1.「医学部合格を目指す1人暮らしを考える」

●1人暮らしで生活リズムを崩す
●甘えを捨てるために1人暮らし
●1人暮らしで医学部予備校に通うなら
●宅浪で1人暮らしの場合
●医学部合格後の1人暮らし

 2.医学部合格には実家暮らしが有利?
●実家に戻って医学部合格を果たす
●実家暮らしの社会人が国公立医学部受験に挑戦
●国公立大学医学部生の親からの相談

3.医学部合格を可能にする勉強計画
●医学部受験の合否はプランニング次第
●現役生と浪人生の学習計画の違い

4.医学部合格までの過ごし方
●医学部受験生の5月の過ごし方
●医学部受験生の年末年始の過ごし方

 

  • 1人暮らしで生活リズムを崩す

高校卒業後、多少遊びながらでも1年間浪人すれば、最低でも私立大学医学部のどこかに受かるだろうと考えていた男性は、1浪後の結果が散々で、下位の私立大学医学部に合格できるどころか、一次試験を突破することもできませんでした。

本人からの弁によれば、当時通っていた大手予備校が、東大やトップレベルの私立大学医学部合格を方針にしていたため、授業にほとんどついていけなかった、浪人生活で1人暮らしを始めたため、生活リズムが崩れてしまった、そして一番の理由は医学部受験を軽く考えていたことだとあります。

 

2浪目は1浪のときの失敗から学び、失敗の原因となった問題を解決するため、全寮制の予備校に通うことにしました。

基本的に1対1または少人数制の授業なので、生徒が理解できるまで担当講師がとことん指導してくれます。

1年間そんな受験生活を続けた結果、受験した大学の一次試験に次々と受かり、現役のときから第一志望だった杏林大学医学部合格を勝ち取りました。

 

彼の場合は医学部受験をなめていたことが大きな原因で、安易に1人暮らしを始めながら、自分の学力レベルに合わない大手予備校に通っていたという状況だったため、十分な受験勉強の体勢が作れなかったことが大きかったわけです。

自分の学力レベルの底上げをするために、個人指導に特化した予備校にしたこと、全寮制のため、受験勉強に集中する環境が作れたことがよい結果に繋がっています。

自己管理が難しい受験生は、1人暮らしはお勧めできないですね。

 

  • 甘えを捨てるために1人暮らし

札幌の高校を卒業後、東京の医学部予備校に通うため、近くにマンションを借りて1人暮らしを始めた男性は、1年間受験勉強に励みました。

通っていた医学部予備校では受験生1人1席で、受験勉強に集中できるような環境が整っていました。

担当講師も親身になって丁寧に指導し、受験勉強以外の1人暮らしの生活相談などにも乗ってもらい、初めての1人暮らしでも心強いサポートがありました。

 

現役受験では私立大学医学部でもまったく歯が立たない偏差値レベルでしたが、医学部予備校での毎日の努力と、担当講師の指導のおかげで、浪人1年目の秋にはすべての教科で偏差値60を超え、医学部受験を目指せるレベルにまでなりました。

苦手な教科は個人指導で分からないところを徹底的に理解できるように、得意な教科は予備校の授業を中心にするという勉強方法が上手く行ったのだと思います。

一次試験合格後に二次試験の面接対策の指導もあったので、予備校の選択は間違っていなかったということです。

 

この男性の場合は甘えを捨てるための選択として1人暮らしを選びましたが、自分に合った受験勉強の指導をしてくれる医学部予備校に通っていたので、1人暮らしの生活でも医学部受験にプラスに働いたようです。

他にもし、受験に失敗した時のために周囲の目を気にせずにいられるように、1人暮らしをしながら医学部予備校に通うという受験生もいます。

 

  • 1人暮らしで医学部予備校に通うなら

都会に出て1人暮らしで医学部予備校に通って医学部受験を目指す際、注意した方が良い5つのポイントがあります。

1つ目は予備校の授業と、1人暮らしが同時にスタートすると出遅れてしまうことです。

2つ目は自分にかなり厳しくしていないとダラけてしまい、途中から予備校に顔を出さなくなる可能性があります。

 

3つ目は1人暮らしは朝食なしが常態化し、外食を楽しめるのも最初だけで、悪くすると居酒屋通いが始まります。

4つ目は1人暮らしの気楽さから友達や彼女(彼氏)が入り浸るようになり、自分だけが落ちるというお決まりのパターンになる可能性があります。

5つ目は学生マンションのように大学生が多いマンションに入居すると、誘惑に負けて遊び出すようになります。

 

医学部に合格した人たちに聞くと、地方から都会に出てきて、初めての1人暮らしを始めれば、テンションが上がってしまうようです。

アンケートを取ると約8割の人が、医学部予備校がきちんと管理している自前の学生寮を推していました。

医学部予備校が運営する学生寮を選ぶ際のポイントも5つです。

 

1つ目は医学部予備校が自社運営していること、2つ目は寮母さんや管理人による体制が24時間続くこと、3つ目は朝食込みの食事付きの学生寮であること、4つ目は予備校からの距離が遠すぎず、近すぎずの距離にあること、5つ目は自習室が充実していることです。

 

  • 宅浪で1人暮らしの場合

中には宅浪で1人暮らしをしながら、医学部合格を目指している受験生もいます。

学科試験は参考書やテキスト、過去問で勉強できますが、2次試験の面接の練習は1人では中々できません。

まず、医学部受験の面接は就職の採用試験面接とは異なり、相手を落とそうと答えにくい質問をしたりするようなことはありません。

 

まずは面接で質問されそうな項目を明確にしておくことが重要です。

覚えておかなくても考えをまとめておく感じで大丈夫だと思います。

あまり雄弁に語るのではなく、質問されたことに明確に回答することが大事です。

 

あとは鏡に向かって不機嫌でない、ニヤけていない表情で、まじめに誠実に回答していると見えるようにすることです。

人と話すことが苦手な人は、医師の仕事は向いていないかも知れませんが、日頃から人と話をよくしている人は大丈夫だと思います。

心配であれば、事前に電話予約して出身高校を訪問し、進路指導の担当教師に「面接の練習」をしてもらうと安心です。

 

  • 医学部合格後の1人暮らし

医師になるためには医学部合格後から本当の道のりが始まります。

合格後はやるべきことが沢山あり、まず住む場所を探すことから始まります。

自宅から通学できる大学医学部であれば良いですが、遠方の大学の場合、家を出て1人暮らしをする必要があります。

 

医学部は6年制なので、なるべくなら6年間使用できる部屋を探した方が良いですし、それには部屋のグレードや設備面だけでなく、周辺環境も大事な要素となりますので、しっかり確認して下さい。

周辺環境は日常生活を送る上で必要な環境が揃っている必要があり、近くに買い物に便利なコンビニやスーパーがあるか、病院があるか、何かあった時に駆け込める交番など警察施設があるかといったことです。

6年間の医学部生活はただでさえ学費がかかりますので、住みにくいからと頻繁に引越し費用をかけることは負担になります。

 

新たに敷金や礼金も必要になりますので、なるべく6年間暮らせる部屋を見つけることが大切になります。

初めての1人暮らしなら自分だけで部屋探しをするのではなく、1人暮らしを経験したことのある友人や家族に協力してもらうと良いでしょう。

どんな住人が住んでいるのかも気になる要素で、トラブルメーカーのような人が住んでいると、また引越しを考えることになりかねませんので、注意して下さい。

 

 

「医学部合格には実家暮らしが有利?」

  • 実家に戻って医学部合格を果たす

一度は医学部進学をあきらめ、工学部建築学科に現役入学した後、旧友と再会して自分の夢を諦められないこと、今からでも努力する価値があるのではないかと思い至り、再受験で医学部合格を目指すことにした受験生の経験談です。

休学して再受験すると決めてから準備を始め、1人暮らしの家から近い塾を探し、受験生の年齢層や塾生の意識の高さ、親身で的確な応対が決め手となり、入塾しました。

質問があればその場で担当の講師に質問し、解決できたのが成績上昇に繋がった要因だと思います。

 

9月中旬からの入塾だったため、他の受験生と比較してスタートが遅れているという自覚があり、両親からの重圧も感じていました。

また、1人暮らしの自炊生活で、勉強時間を確保するため、毎食同じメニューで10分以内に調理して食事を済ませるという生活をしていました。

体調こそ崩しませんでしたが、たまに実家に帰ったときに家族から、げっそりやつれていると指摘されるほどでした。

 

どんなに時間がなくても、体調を崩して受験勉強ができなくなってしまえば、元も子もないので食生活は最大の反省点です。

約半年間12時間勉強を続ける生活を続け、基本的な学習はひと通り終え、塾で受けたセンター試験予想問題の得点率が86%だったので、かなり自信を持ってセンター試験本番に臨みましたが、82%の得点率に終わりました。

その後、自治医科大学の一次学科試験に合格した以外、推薦、前期、後期の国公立大学医学部はすべて不合格でした。

 

両親には最後の1回という約束で再受験に臨んだので、断られることを覚悟して、あと1年だけ挑戦させてほしいと頼み込み、許可をもらいました。

2年目は実家に戻り、そこから通える医学部予備校をという条件だったため、1年目に通っていた塾を辞め、実家から通学できる大手予備校に変えました。

夏期・冬期・直前期講習以外で授業がある平日は毎日、食事は実家の家族と一緒に摂ることがルールだったため、自宅での勉強時間はかなり削られました。

 

しかし、1年目に通っていた塾で基本的な学習はしていたので、大手予備校でも基礎クラスではなく、応用クラスからスタートできました。

浪人2年目ということで両親からの風当たりは強く、心が挫けそうになることが何度もありましたが、医学部合格の報告をしたい人たちの顔を思い浮かべて乗り越えました。

 

今回ダメだったら、休学中の工学部建築学科に復学すると決め、背水の陣で臨んだ3度目のセンター試験で89%取ることができ、医学部入学の目標を達成するため、志望先に選んだ山形大学の前期で合格することができました。

医学部の受験勉強の基礎ができていたことと、実家暮らしで食事や生活面での負担がなかったことが大きかったと思います。

 

  • 実家暮らしの社会人が国公立医学部受験に挑戦

24歳の社会人女性がこれから地方の国公立大学医学部を目指し、2~3年以内の合格を目標に、まずは独学でいけるところまでやりたいのでアドバイスを受けたい、というネットの相談がありました。

学生時代、勉強が好きだったこともあり、さほど勉強しなくてもテストで良い点数を取れていたそうです。

ただ、高校時代は大学進学にそれほど興味がなく、別にやりたいことがあって推薦で短期大学に進学しているので、必死に受験勉強をした経験がなく、自分の限界を知らない状態です。

 

実家暮らしなので仕事を午前中だけにすれば、平日でも1日8時間、受験勉強に当てられるそうです。

英語は仕事で必要だったので、実践的英語ができるし、数学はずっと得意科目で、他教科も苦手意識はないですが、学生時代からのやり直しなので、未知数の部分があり、独学でどこまでいけるか、勉強法や心構え、志望大学の選び方などアドバイスを求めています。

回答には否定的な意見と肯定的な意見がありましたので、両方の立場から紹介します。

 

宅浪で1年、予備校で1年、合計2年かけて医学部に合格した男性は難しいという意見です。

国公立大学医学部の再受験にチャレンジする受験生の多くは、東大や京大など旧帝大またはそれに相当する大学の出身者で、それでも2~3年かかるケースがあり、それを考えると午前中だけ仕事をして1日8時間の勉強ではとても足らないと言います。

また、宅浪は受験の経験があり、ある程度受験勉強の仕方が分かっている必要があり、センター試験の方式も変わることがあるので、情報弱者になりやすい宅浪だと受験に不利になります。

 

男性は週に1度の夜は息抜きに充てましたが、それ以外は毎日14~15時間受験勉強をしていたそうです。

曰く「過去に受験経験がある」、「一日中勉強に集中できる環境がある」、「毎日12時間以上勉強する生活を続けられる精神力がある」の3つの条件のうち、少なくとも2つが揃わないと医学部合格は難しいと言います。

どうしてもチャレンジしたいのであれば、早い時期にセンター試験の模試を受け、結果を見て医学部受験が可能か判断することを薦めています。

 

同じく再受験で医師を目指している43歳の男性からは、具体的なアドバイスがありました。

43歳個人事業主の男性は妻帯者で、大学生を筆頭に4人の子どもがおり、子育て中に地域社会で助けられたお返しをしようと、医療面での貢献を考え、できるなら過疎地域など複数の地域を受け持つ小児科医になりたいと、これから医学部受験を目指しているそうです。

まず医学部受験をクリアする学力と、医師として仕事ができるようになるまで凌いで行ける、経済力を検討することを薦めています。

 

これから予想されるのは受験内容の難易度が上がることで、ゆとり教育世代の24歳の受験生には、内容によっては中学レベルから学び直す必要が出てくる可能性があるため、国公立大学医学部志望であれば尚のこと、確認が必要ということです。

自分の場合は悪名高い詰め込み教育世代なので、受験内容のカリキュラムが変わってもある程度対応できるし、苦手教科はプロの家庭教師を頼むことで対応するつもりとか。

経済面では住んでいる自治体によりますが、奨学金制度や地方自治体の新しい試みである「やぶ医者育成制度」などの利用を勧めています。

 

志望大学について地方在住者は不利な状況で、選択肢が少なく、進学先で奨学金制度を受けられることもあるので、実家暮らしではない大学の選択も検討するべきと勧めています。

ただ、まだ24歳ということでこれからの選択と変化で、自分の人生を大きく変えられる可能性は十分にあるので、チャンスを捉えて挑戦することにエールを送っています。

 

  • 国公立大学医学部生の親からの相談

医学部合格後、実家暮らしか1人暮らしかを選択することで、親の経済的負担はかなり違って来ます。

ごく普通の平均的年収の家庭からの相談で、子どもが地方の国公立大学医学部医学科に合格し、3人兄弟で仕送りをしている大学生が1人、中学生が1人いて教育費の負担が大きく、医学部生の学費は奨学金、実家暮らしで自宅から片道約1時間の通学をさせる予定だそうです。

仕送りをしている上の子どもはアルバイト生活で、節約させていますが、医学生となると6年間教育費がかかります。

 

親が開業医・歯科医という知人の子どもは、初めからマンションで1人暮らしだったり、車通学だったりとリッチな学生生活で、医学部生の生活や交際費などが心配ということです。

国公立大学医学部生の生活エピソードを知りたいということで、多くの実体験や情報が寄せられました。

 

同じく一般家庭から国立大学医学部生になった人は、実家からの仕送りゼロで奨学金とバイトだけで生活費全般をやりくりしているとのこと。

医学部生になって正直驚くことが多く、「自分の車があり、高級車もザラである」、「生活費以外に小遣いを10万円もらっている」、「大学の長期休暇の度に海外旅行に行く」、「教科書代などの名目で小遣いをもらう」、「全身高級ブランドで固めている」といった経済的なこと以外に、物事への考え方、マナー面など育った家庭の違いを感じることが多いと言います。

医師になりたいと選んだ道ですが、いざ医学部生になって人間関係を作ろうとしてもハードルを感じることがあるとか。

 

医学部卒業後は同じ大学卒の医師としてやって行くことになるので、医師免許さえ取れればと割り切るわけにもいかず、多少はお金を使ってお付き合いすることもあり、勉強だけで手いっぱいな状況ですが、賢くやっていく必要性を感じているということです。

子どもが現役で国立大学医学部に合格した母親からは、自宅外生の比率が非常に高いという情報が寄せられています。

私立大学医学部の学費が非常に高いため、国公立大学医学部を目指す人が多く、全国から合格可能な大学の医学部に受験生が殺到するためで、自分の息子も遠方の国立大学医学部に通っているそうです。

 

病院実習が始まれば、早朝や夜遅くなることも多いので、大学病院の近くに部屋を借りた方が何かと便利ということもあります。

国立大学の授業料はどの大学も一律ですが、その他に医学部は教科書や学校関連の出費が多く、交際費は本人の交友関係次第ということです。

解剖実習中や医師国家試験の前は非常に忙しく、医学部生のアルバイトは学業に影響が出やすいので勧められないという意見です。

 

国立大学医学部医学科は体育会系の部活が盛んなので、遠征費がかかるという意見もありました。

夏休みは医科系大学のインカレとされる、東日本大学の東医体(とういたい)、西日本大学の西医体(にしいたい)が開催され、部員の目標となります。

東医体と西医体の次は全国の医科系大学の頂点を目指す全医体があり、強豪校であるほど全国各地を転戦するので、遠征費がそれだけかかるわけで、体育会系の医学生たちは遠征費のためにアルバイトをすることが多いそうです。

 

地方都市の国立大学医学部卒の現役医師は家賃2~4万円の1Kの部屋に住み、仕送りが月額5万円程度、他にアルバイトで2~4万円稼ぎながらの生活でしたが、金銭的苦労は感じなかったそうです。

たまに医学関連の高い教材を購入するときに、特別に仕送りをしてもらうくらいで、飲み会や合コンにも殆ど行かず、部活動の多少の出費ぐらいだったとか。

研修中も独身だと飲み会は先輩が奢ってくれて、貯金が出来たということです。

 

経済的に苦しかったのは入局してからで、大学の研究生としての授業料を払いながら、収入は他病院での当直などパート的収入のみで月額20万円もない時期があったそうですが、学位を得て地方都市の病院の勤務医になってからは安定した生活を送っているとのことです。

 

 

「医学部合格を可能にする勉強計画」

  • 医学部受験の合否はプランニング次第

毎年難易度が上がっていると言われる医学部受験を突破するためには、ただ単に人より多く勉強するというだけでは、結果がなかなか得られません。

長時間勉強しているのに成績がまったく伸びないと悩んでいる受験生もいる中で、短期間の勉強ですんなり医学部に合格してしまう受験生がいるという事実があります。

その違いは効率的な勉強計画を立てているかどうかがポイントになっています。

 

特に医学部に現役合格するためには1年間のスケジュールをまず立てること、それぞれの時期に最適な勉強をすることが重要で、効率的な勉強プランがあることで、時間のムダがなく、短期間に成績を伸ばすことが可能になります。

医学部合格を可能にするもっとも効率的な年間スケジュールを、春期、夏期、秋期、冬期の4期に分けて紹介します。

 

・準備の春期(3~5月)

スタートダッシュが大切で、現役生なら高3になる直前、浪人生なら予備校が始まる直前の3月からスタートダッシュが切れれば、4月からの受験勉強がスムーズに始められます。

多くは学校や予備校が始まる4月から本格的な受験勉強を開始しますが、始まったばかりの学校や予備校の勉強で手一杯になり、基本的な内容が頭にしっかり入っていない状態で、学校や予備校の勉強をしても効率が良くありません。

比較的時間に余裕がある3月に教科書やセンター試験レベルの基本的内容を確認し、頭にしっかり入れておくと4月からの勉強でスタートダッシュを切りやすくなります。

 

5月までは現役生も浪人生も、基本的事項に徹底して取り組むようにします。

殆どの大学では標準的問題が出題されますので、基本的事項に穴があると点数が伸びません。

5月までは基本的事項を何度も確認するようにします。

 

・苦手をなくす夏期(6~8月)

5月までの基本的事項の学習で苦手分野が見えてくると思いますので、秋期以降の実践的な演習に備え、苦手分野をなくすのが夏期にすべきことになります。

医学部入試問題で頻出し、尚且つ多くの受験生が苦手分野に上げるのが、数学は微積分、確率、英語は長文読解、物理は電磁気学、化学は有機化学、生物は遺伝子などがあり、早めに苦手意識を克服する必要があります。

オススメは多くの塾や予備校が実施している夏期講習ですが、科目を多く取り過ぎると復習に手が回らなくなりますので、講座を復習する時間を含め、その講座を取る意味があると思える講座を受講して下さい。

 

また、国公立大学医学部志望の受験生は、センター試験対策として国語と社会の学習に着手する時期です。

科目数が増えますので、すべての科目学習が中途半端にならないよう、英数理に苦手意識がある人は、ある程度克服できた段階から取りかかるようにします。

 

・演習の秋期(9~11月)

ここまでスケジュール通りに進めていれば、苦手分野が克服され、標準問題はほぼ解けるようになっているはずですが、問題が解ける実力があることと、入試本番で実際に点が取れることの間には隔たりがあります。

半年間かけてインプットした知識をアウトプットする他、基本的事項の抜けがないか復習する意味でも演習量を増やすことが重要です。

 

過去問に取り組むには早いですが、志望校の問題の傾向と対策のために、一度志望校の過去問を解いてみる価値はあります。

11月初旬に防衛医科大学校の1次試験が実施され、医学部受験生の間で、「医学部模試」と位置付け、多くの医学部受験生が受験しますので、入試本番の予行演習になりますし、1次試験に合格すると12月に面接試験がありますので、面接の練習にもなります。

 

・仕上げの冬期(12~2月)

12月から過去問演習を本格的にスタートし、国公立大学医学部を志望する受験生は1月半ばのセンター試験に備え、2次試験対策を中断し、センター試験対策に取り掛かります。

特にセンター試験の足切り点数が高い、又はセンター試験の点数比率が高い大学を志望する受験生は早めの対策が必要です。

約1ヶ月、センター試験対策を行うと、数学の微積分の計算力や解答の記述力が一気に低下しますので、センター試験後は2次試験対策を早急に始めるようにします。

 

入試直前期に過去問を終わらせて解く問題がなくなると、不安になるので新しい問題集に手をつけようとしがちですが、それは避けて下さい。

直前期に新しい問題集を始めてしまうと、さらに不安に駆られ焦りを生むことになります。

直前期は仕上げの時期なので、これまで解いてきた問題を復習し、基本的事項を再度見直す調整の時期にして下さい。

 

  • 現役生と浪人生の学習計画の違い

医学部受験の学習計画は、現役生と浪人生では多少異なります。

高校1~2年生で医学部受験を目標にすると決めた場合、高校1年生なら英語・数学・化学から学習に取り掛かり、高校2年生なら英語・数学・化学・生物、または物理の学習に取り掛かるようにします。

現役生の場合、早い段階から受験対策に取り組むほど有利で、基礎をしっかり固め、学校の授業も重視して取り組めば、内申点で推薦入試も期待できます。

 

浪人生の場合は、浪人が決定した時点で気持ちを次年に向けて切り替え、勉強をスタートさせるのがベストです。

英語・数学にすぐに取り掛かり、学習レベルを維持し、理科・社会など暗記系科目は反復学習ができるように、受験当日から逆算して学習を進めるようにします。

 

 

「医学部合格までの過ごし方」

  • 医学部受験生の5月の過ごし方

5月は医学部予備校での受験勉強のシステム的な流れに慣れてくる時期であると同時に、5月病と呼ばれるように春先からの疲れが出たり、ヤル気が失せたりする時期でもあります。

集中力が途切れる原因を考え、勉強時間の不足は補い、学習法の間違いは修正する必要があり、予備校の担任講師などに相談しても良いです。

自分の学力を考えないムリな学習をしているために、時間を効果的に使えていないケースもあります。

 

中には評論家タイプで腰を据えて勉強する習慣がない人もいて、学力が伸びない典型的なタイプになります。

思い当たる人はこの時期に学習法を修正して下さい。

ヤル気が出ない人はもう一度医師になりたいという気持ちを思い起こして下さい。

 

オープンキャンパスや大学説明会の日程も公開される時期なので、モチベーションを上げるために利用する方法もあります。

推薦入試を考えている場合は、特にオープンキャンパスなどは必須なので、時間を作って参加して下さい。

年々医学部入試は激化していますので、できるだけ早く情報を整理し、軌道修正しなくて済むよう、ブレない気持ちで臨める体勢を作ることが大切です。

 

  • 医学部受験生の年末年始の過ごし方

医学部受験とは入試本番に自分の実力をピークに持っていく必要があり、年末年始に気を緩めるとその後の追い込みに影響します。

受験日に実力のピークを持っていくので、秋の模試の結果は気にしなくて良いということを理解している現役生は、年末年始に猛烈な追い込みに入ります。

 

医学部受験を突破する人たちの殆どが、年末年始や正月のイベントとは関係なく勉強を続けています。

テレビやゲーム、漫画など受験に関係ないものは全て遮断するくらいの環境でないと、特に年末年始の時期に勉強に集中することはできないと思います。