偏差値のボーダーラインと数学の勉強法を徹底分析

医者を目指すのであれば、医学部受験を突破しなければならないですね。
医学部は6年制で卒業時に医師国家試験の受験資格が与えられるので、医師になるために必ず合格しなければなりません。
医学部は大学受験の中で合格基準のレベルが最も高く、特に国公立大学の医学部の偏差値は、私立大学より高くなっています。

 

目次

1.医学部合格に必要な偏差値はどのくらい?

2.医学部に合格するために必要な勉強法を考える

3.医学部合格を目指すための数学の勉強法を徹底分析

4.医学部合格を目指す再受験の現状

5.医学部に合格した受験生のそれぞれの体験記

 

 

1.医学部合格に必要な偏差値はどのくらい?

 

医者を目指すのであれば、医学部受験を突破しなければならないですね。
医学部は6年制で卒業時に医師国家試験の受験資格が与えられるので、医師になるために必ず合格しなければなりません。
医学部は大学受験の中で合格基準のレベルが最も高く、特に国公立大学の医学部の偏差値は、私立大学より高くなっています。

2012年度の医学部偏差値ランキングによると、もっとも偏差値が低い国立大学で佐賀大学医学部でも、京都大学理学部と同じ偏差値レベルです。

私立大学でもっとも偏差値が低い川崎医科大学も、早稲田・慶応大学の偏差値レベルは必要です。
少子化傾向があるにもかかわらず、近年は医学部志望者が増えているらしく、受験生の競争が激化していることも、偏差値を押し上げている一因のようです。

大学の学部の難易度は試験の点数で計られるので、どうしても偏差値に頼りがちですが、実際は偏差値以外にも色々な条件、要素があるので一概に比較できるわけではありません。

現実に毎回の模試で、偏差値がE判定だった受験生が医学部に合格した実例がありますし、逆に毎回の模試で、偏差値が合格基準を満たしていたのに不合格だった実例も少なくありません。

特に医学部入試に見られる傾向で、その訳は入試問題の出題形式や出題傾向が大学によって大きく違うので、医学部の偏差値には足りなくても得意、不得意科目によって高得点を出したり、逆に偏差値が合格基準を満たしているのに科目で失敗したりということが起きます。

つまり、医学部受験で合格を目指すには、偏差値だけで受験大学を決めるのではなく、希望する大学の出題の形式や傾向など特徴をしっかり押さえて、対策を立てて勉強することが必要なのです。

あくまで参考として、2014年の国公立大医学部偏差値ランキングから上位3大学、私立大学から上位3大学の医学部を紹介しますので、受験対策に役立てて下さい。

 

東京大学医学部は約150年の歴史があり、基礎医学研究では世界トップレベルと評価されています。
特に研究医養成に力を入れており、基礎・臨床医学分野での研究者を目指す受験生には日本最高峰の医学部です。
理科三類学部を受験し、2年間は教養学部、3年から医学部医学科または健康総合科学に進み、健康総合科学で2年間の成績が優秀なら医学科に編入することも可能です。
偏差値73.8で平成26年2次試験では合計550点中、最高点483.5点、最低点372.3点で、平均400.2点です。

京都大学医学部は東大医学部に次いで、世界をリードする医師や研究者を輩出しています。
世界に通用する人材を養成するため、語学教育に力を入れ、二年次では科学英語の単位があります。
1年次から実習が始まり、2年で基礎医学の履修、3、4年次で臨床医学、5、6年次で臨床実習と系統的、実践的な教育で医師の育成を行っています。
偏差値72.3で平成26年2次試験では合計1300点中、最高1072.85点、最低点900.90点で平均957.07点です。

大阪大学医学部は1838年に緒方洪庵が開いた塾が前身の歴史ある医学部で、国内外で活躍する医療スペシャリストを養成しています。
遺伝子医療、再生医療、ロボット医療など21世紀をリードする医学・医療分野に力を入れており、最先端の医療知識や技術を学べる環境があります。
平成26年2次試験は前期と後期に分かれ、前期では合計1100点中、最高点990.50点、最低点872.10点、平均909.07点、後期では合計950点中、最高点728.00点、最低点535.00点、平均点616.20点です。

 

私立大学最難関の慶應義塾大学医学部は、国公立大学医学部が研究医養成に力を入れているのに対し、臨床医養成に力を入れている特徴があります。
1920年に私立大学で初めての医学部が創設され、それ以来、研究優先の国公立大学に対し、優秀な臨床医を輩出することに力を入れて来ました。
平成26年度一般入試では合計500点のところ、最低点は287点で、最高点、平均点は非公表です。

 

東京慈恵会医科大学医学部は他大学に先駆けて6年一貫の統合カリキュラムを採用し、全国の医学部や歯学部で実施されている臨床実施開始前の教養試験システムのモデルになっています。
平成26年度一般入試では合計400点で、得点率の最高83.50%、最低58.25%です。

 

順天堂大学医学部は大学側のサポートが充実し、医師国家試験の合格率が非常に高いことで知られます。
1838年に創設された医学塾和田塾が始まりとされ、医学校として170年以上の歴史を誇ります。
入学後の学習に関するきめ細かいフォローは在校生、OB、OGからも評判が高く、中途退学や留年が少なく、医師国家試験の合格率を押し上げており、平成26年度の現役合格率は100%です。
平成26年度一般入試の合計点500点ですが、最高、最低、平均点は非公表です。

 

2.医学部に合格するために必要な勉強法を考える

医者になるための第一関門、医学部を受験して合格するにはどのくらい勉強すれば良いのか不安な受験生は多いでしょう。
目安として希望大学の医学部の偏差値と、自分の偏差値学力を比較する方法が一般的ですね。
国公立大学と私立大学では偏差値レベルが違い、最難関の東大理科三類学部だと偏差値73.8ですが、私立大学の川崎医科大学だと偏差値60前後と幅があります。

 

現在の自分の学力にもよりますが、ある程度の学力がないと医学部を目指すこともないと思いますので、平均的な学力の受験生の勉強時間で考えてみます。
現役で医学部に合格した人の一日の生活パターンから計算した時間数を累計すると、1年間の勉強時間は最低5000時間だそうです。
もちろん、高校での授業時間は含まず、受験勉強の時間のみの計算です。

 

高校から帰宅するのが16~17時、就寝時間を深夜0~1時とすると、自宅で過ごせる時間は8時間前後、学校の宿題の他、食事やお風呂など生活時間を差し引くと、受験勉強に当てられるのは4~5時間です。
しかし高校1年生から3年間、毎日4~5時間勉強を続けるとすれば、5000時間もできない数字ではありません。
土日や夏休み、冬休みに一日10時間勉強できたとして、6000時間が限度だと思います。

 

日本で難関クラスの資格試験と言われる、税理士や司法書士の合格までの勉強時間が平均5000~6000時間とされているのが参考になります。
ただし、勉強時間を確保するために無理して睡眠時間を3~4時間にするとか、土日や夏休みに一日15時間以上勉強するなどハードな勉強法はお勧めできません。
過酷な受験勉強をしても、結局効率が落ちるだけで、学力のレベルアップにはなりません。

 

現役で医学部合格をした人の多くは一日の勉強時間が4~5時間で、毎日の積み重ねによって受験を突破した人が多いです。
医学部合格のための勉強法は勉強量よりも効率の良い勉強法がポイントになります。
毎日勉強時間さえクリアすれば、医学部合格レベルに達するわけではなく、当然ですが、合格するための勉強法が重要になります。
難関の医学部に合格するには大手予備校、専門塾、家庭教師、セミナーを利用するなど、選択肢はたくさんあります。

 

特に合格率を競っている大手予備校や塾では、毎年の出題傾向からポイントを押さえた勉強法、偏差値を上げるための効率的な勉強法など受験生の学力レベルアップを後押ししてくれます。
しかし、自分が希望する医学部については、自分で情報収集をし、入試傾向や合格者の体験談などから対策を立てて、勉強法に活かすことが必要です。
それらを踏まえて難関の医学部合格を勝ち取るために、共通する必要な心構えが3つあります。

 

まず、医学部入試を安易に考えずに勉強に取り組むことです。
現役合格を果たした受験生の勉強時間からも分かるように、短期間で合格ラインに乗せられるほど甘くはありません。
都市部の進学校の学生に多いのですが、最悪でもどこかの医学部に受かるだろうという甘い考えで受験に臨み、どこにも受からずに浪人を重ねている例があります。現役合格はもちろん、医学部合格を目指すなら、険しい道のりであるという心構えを持ちましょう。

 

次に勉強は効率的にすることを心がけます。
毎日の積み重ねはもちろん大事ですが、ガリ勉である必要はありません。
実際の医学部生は高校時代から部活や趣味を楽しんでいる人が多く、効率的な勉強法を身につけているようです。
効率的な勉強法とは、教科書レベルの基本的な知識を大事にすること、たくさんの問題を解くよりも少ない問題を繰り返し復習することです。

 

1点目の教科書レベルの知識を疎かにするのは、難関の医学部を受ける受験生に多く見られる傾向です。
難関の医学部でも難問奇問が出る訳ではなく、基本的な知識を短時間で正確に回答できるかという出題をしています。
また、基本的な知識が理解できていなくて、難問が解けることはないでしょう。
確実に点数を稼ぐためにも基礎知識を固めておくことです。

 

2点目の多くの問題に手をつけたい気持ちは理解できますが、何度も繰り返し演習を解く方が内容を身につけることができます。
問題集を何冊もこなすより、基本的な問題が出題された問題集を1冊反復演習することが大事です。

 

最後は自分のミスを徹底的に分析することで、次回の結果に活かすことです。
言い訳はせず、ミスをミスと事実として認め、「どうすれば同じミスをしなくて済むようになるか?」「点数をアップさせるためにはどうすればよいか?」と次回の結果に活かせるようにミスを好材料とできる人は、成績も良くなって行きます。
医学部合格を目指すには、希望大学に合格した医学部生の勉強法の体験談などを参考に、それぞれ苦手科目の克服の仕方やモチベーションアップの方法など、勉強法は1人1人違うと思いますが、共通する大事な3つの心構えを持って勉強に臨んで下さい。

 

3.医学部合格を目指すための数学の勉強法を徹底分析

難関の医学部合格のためには、数学、英語、理科の3教科に力を入れる必要がありますが、特に高校時代に数学、英語を中途半端に終えてしまうと、受験勉強で3教科すべてに時間をかけることになり、結局3教科とも中途半端になってしまう可能性があります。
数学や英語は高校2年生くらいまでに基礎を固めておくようにしておくと、受験勉強でつまずくことはないと思います。
と言っても数学は苦手科目に挙げる受験生は多く、「数学は分からない」「点数が取れない」と思っている受験生が多いです。

しかし、医学部合格を目指すためには、数学に苦手意識を持っていては、合格はおぼつきません。
数学が苦手な受験生はどのような勉強法を考えれば良いのでしょうか?
数学勉強法として問題を約1000問に絞り、解法の考え方を覚えるという方法があります。
理解力の高い学生であれば、中学卒業程度のレベルから始めて、4ヶ月ほどで国立大学医学部合格レベルに達した例もあるそうです。
しかし、数学を苦手科目に挙げる受験生にとって、問題を約1000問に絞っても、解法の考え方を覚えるのが苦痛かも知れません。

 

国公立大学ではありませんが、私立大学医学部の数学対策のスペシャリストで、これまで過去問を3~4割しか解けなかった受験生を、合格に導いてきたプロのアドバイスが参考になりますので紹介します。
私立大学では国公立大学医学部に比べ、一部の大学を除いて論理性を問う出題が少ないのが特徴で、よく出題される単元は「微分・積分」、「確率」、「図形と方程式」です。
この中で意外に一番得点しやすいのが「微分・積分」で、難しいイメージとは逆に計算のやり方が分かれば、出題の形式が違うだけで対応できるので、勉強したことが得点につながりやすいのです。

また、「円と方程式」のような一つの単元の考え方だけでなく、複数の単元の考え方を使って解いていく融合問題にどのように対応するかが、数学の勉強法のポイントです。
問題毎にそれぞれ3パターンぐらいの解法のバリエーションを持たせるという勉強法を心がけます。
円と直線の方程式の関係が問題になっているなら、連立方程式の他に三角関数を使う、円の中心を使うという解法が考えられますので、正解を出すだけでなく、解答を得るための方法の引き出しを増やすようにします。

それでも理解が十分でない場合は、似たような類題を解いて解法の仕方を記憶に定着させていきます。
十分理解できている場合は、違う題材で考え方は同じ問題を解いてみます。
融合問題はどの解法で解くと、最も早く的確に答えが得られるかを的確に判断できるようにし、そうすれば実際の医学部受験でも、慌てず短時間で融合問題を解けるようになります。

基本的には独学では難しく、ついテキストにある解法に合わせてしまうので、指導者に演習問題を選ばせ、自分の解法で解いてみて回答を得られるような勉強法がベストです。
数学の勉強法で参考書を選ぶなら、単元ごとに分かれている問題集ではなく、融合問題を多く載せた参考書を選び、どの解法を使うと一番早く解けるかを見分ける力を養います。
単元に分かれている基礎問題集は、意外な盲点としてその単元の知識で解ける問題しか演習しないということがあります。

例えば因数分解の単元であれば、因数分解の問題とそれを使った式しか演習しないことになります。
実際の医学部の数学の入試問題では、問題を読んで因数分解で回答できるかどうかの判断を求められます。
その判断力を養うためには単元ごとに分かれていない問題集で、繰り返し演習した方が良いのです。

 

演習の中で自分の理解が弱い単元があれば、そこを重点的にやり直すという順番にします。
数学の効率的な勉強法を考えるなら、一般的な勉強法とされる基本→応用より、応用→基本の順番の方が実際の医学部入試に対応できる力を養えます。
医学部に合格するために数学にかける勉強時間は限られていますので、特に効率にこだわって本当に必要なことだけを復習することが大切です。

また、実際の入試本番をシミュレーションした試験対策も必要です。
現役生にありがちですが、時間配分に失敗するということがあります。
よくあるのが小問集合に時間をかけ過ぎる失敗で、多くの分野から出題されているため、苦手な分野の問題に時間を取られて、他の問題を解く時間が足りなくなってしまうので、必ず問題の順番通りに解く必要はありません。
大学ごとに出題傾向が違いますが、例えば微分・積分を大問で出題される大学なら、先に微分・積分の大問を解いた方が得点できることが多いです。

希望する大学の出題傾向、ポイントを分析し、入試本番をシミュレーションし、時間配分を意識した勉強法が大事です。
最後に医学部に合格するための準備期間ですが、他の教科は合格ラインに達していて、数学だけを重点的に学習するなら3ヶ月で可能です。
他の教科と一緒に苦手な数学を克服したいというなら最低1年間は必要です。

4.医学部合格を目指す再受験の現状

医学部再受験とは社会人や他の学部に進学した人が、再度医学部医学科を目指して受験勉強をすることです。
他の学部に進学した人の場合は医学部志望だったけれど、合格できずに再チャレンジで受験、社会人の場合は景気回復が実感できず、終身雇用が不安定になり、将来性を考えて安定した社会的地位のある医者を目指して受験する人が多いです。
近年、医学部を再受験する人は増えており、受験生の増加と難易度の上昇で医学部医学科の合格は狭き門になっているため、再受験の途中で挫折してしまう人も多いです。

医学部再受験を考えるなら、ある程度期限を区切って短期間に集中して勉強した方が、年齢的にも経済的にも無理がないようです。
医学部再受験では学士編入もできるので、学士号取得者は選択できますが、募集定員がとても少なく、他の優秀な受験生と少ない定数枠を競うので、さらに難易度が上がります。
また、経歴や面接、小論文など学力以外の部分が重視されるので、努力する部分の割合が低くなります。
一般入試だと面接や小論文はあっても、学科試験の成績が合格を左右するので、学力アップに努めれば合格の可能性は高くなります。

医学部再受験で大変なのは一から勉強を始めると、合格レベルに達するまで時間がかかってしまうことです。
3年を目途にする受験生が多いですが、合格する保障はなく、公認会計士や司法試験のように挫折しても関連資格を取得して、仕事に活かすこともできません。
社会人で再受験する人は仕事を辞めて勉強に専念する人が多く、収入がゼロの状態で学費や授業料を負担することになり、長期間の受験生活では不安を抱えます。
やはりある程度の期限を区切って再受験に臨むことをお勧めしたいですね。
医学部再受験を目指す人の特徴として、経済的な理由から国公立大学の医学部を志望する人が多いです。
国公立大学医学部の入試対策として、センター試験の文系科目対策があります。
私立大学医学部より受験科目数が多いので、学習は効率よく行う必要があります。
また、面接試験のない国公立大学医学部があり、再受験生にとって面接試験は厳しい質問をされることもあり、経歴や実績に関係なく学力のみで合格できるのでお勧めします。
ただ、年齢がまったく考慮されない保障はなく、同じ点数で若い受験生と定数枠を競っている場合は、若い人が選ばれることもあるので、合格ラインぎりぎりではなく、高得点を狙える学力を身につけることです。
国公立大学医学部の受験科目は、今後は理科二科目が主流になりますが、三科目の大学もあります。
勉強時間を一科目余計に取られるので、よほど得意科目でない限り、理科三科目の大学は避けた方が良いです。

一方、私立大学医学部は一般的に試験科目が英語、数学、理科二科目と受験科目が少なく、文系科目対策をせずに済むので、合格の可能性が高くなります。
上位の私立大学医学部でなければ、偏差値は標準レベルでも再受験で合格することが可能です。
何より国公立大学医学部ほど年齢的な差別がないので、学力のみで勝負できるという点もあります。

また、国公立大学より出題傾向がはっきりしているので、受験対策を立てやすいというメリットがあります。
基礎知識をしっかり定着させ、過去問や模試などで実践を積んで行けば、合格ラインに乗せることは比較的容易です。

私立大学医学部で一番心配なのが高い授業料ですが、最近は日本育英会の奨学金など、奨学金制度が充実しているのをご存知ですか?
日本育英会の奨学金制度を利用すれば、医学部生は月最大16万円まで借りられるので、医学部入学後6年間で合計1,152万円の学費負担が軽減できます。
中には入学後の学費や寄付金などが一切必要ない杏林大学のような医学部もあります。

ここで社会人の医学部再受験を応援している予備校講師のお話を紹介します。
社会人経験のある再受験生の支援制度を設け、生徒数の3分の1を社会人が占めている予備校です。
社会人の経験はこれからの医療の現場で貴重な財産であり、「経営」や「サービス」という視点から医療を考えられる人は、今後の医療業界を変えて行く力があると見ています。
例えば「経営基盤をしっかり持った地域医療の拠点づくり」、「患者さんに親身になれる医師」になれるよう、社会人から医師を目指す人を応援しています。

一般的に社会人の再受験は厳しい評価をされると言われますが、入試面接で社会人経験を前向きに評価してくれる大学もあり、以前より社会人の再受験で医学部に合格する人の割合は増えています。
ただし、社会人の再受験に寛容な大学を志望するのではなく、まずは医学部に合格するレベルの学力をしっかり身につけることを奨めています。
また、医学部に合格しても6年間の勉強の後、研修医から経験を積み、自分がこうなりたい医師になるまで、10年は必要なので「どうして医者になりたいのか」という信念をしっかり持つことが大切というアドバイスがありました。

5.医学部に合格した受験生のそれぞれの体験記

医学部に合格した受験生体験記の中から自分の勉強法のヒントが得られるかも知れません。
難関大学の医学部、地元大学の医学部に合格した受験生の体験記から紹介します。
京都大学医学部に現役合格した女性は、最初、ご両親に志望校を報告すると反対されました。
医学部進学の条件として国公立大学で現役合格と言われていたので、京都大学医学部を志望したところ、「やめた方がいい」と難色を示され、その姿勢はセンター試験後の願書提出時まで続きました。

しかし、学校と予備校の車の送迎などサポートはしてもらえたので、今では合格のプレッシャーを与えないようにしてくれたと感謝しています。
現役合格のために家族のサポートがあるのは大きいですね。

高校2年生の夏のオープンキャンパスで京都大学医学部の志望を決め、11月に京大の模試を受けて理科の基礎力が不足していることを痛感し、受験勉強をスタートします。
効果的な苦手科目の克服法について、高校の担任教師に相談し、京大に合格した先輩の勉強法を教えてもらいます。
1日の学習時間を15分単位で区切り、決められた時間内で問題を繰り返し解く方法で、苦手意識を和らげるのに効果がありました。

ゆとりを持って取り組めるよう学習時間を30分単位にして、高校2年生の冬から理科の総復習に取り組みます。
具体的には教科書を見直すことで、演習の時間は30分単位で設定し、この勉強法を始めてから、ダラダラしがちだった苦手科目の理科の勉強を効率よく進められるようになり、自然と理科の勉強時間を増やして、苦手意識を克服しています。
医学部合格のためには、入試で配点が高い理科の苦手意識を克服することは確かにポイントですね。
学校に通う1日の自主学習時間は約5.5時間で、勉強に意識を集中するために、携帯メールや電話を我慢しています。
携帯電話を使っている時間はバカにならないので、特に現役合格のためには大事なことですね。

続いて地元の北海道大学医学部に1浪で合格した受験生の体験記です。
浪人といっても9月までアルバイトをしていたので、他の同級生と比べてスタートが遅く、10月から受験勉強を本格的にスタートしています。
その代わり、限られた日数でやるべきことを効率的に進めるよう心がけています。
苦手だったのが国語と地理で、国語では特に現代文が苦手だったので、古文と漢文でミスを減らすように勉強し、古文と漢文は勉強時間に比例して点数アップが期待できます。
地理は過去問を元にした問題が多く出題されるので、代々木ゼミのセンター過去問を10年分、本試験と追試験をすべて解いて、約9割得点できるようになり自信をつけています。
基本的に予備校に通うことはせず、模擬試験を最大限活用するようにしています。
点数が取れなかったとしてもできなかったところをきちんと復習し、次回の模擬試験で得点できれば、自分の弱点を克服することができます。
予備校は生物の冬期講習のみ受講し、その時に実感したのが、結局受験は自分がやるかやらないかということでした。
予備校に通っているから成績が必ずしも上がる保障はなく、予備校のスケジュールに合わせることで自分の勉強時間が減る方が大きいと考えました。
本格的な受験勉強を始めたのは10月からですが、後輩にオススメするとしたら、4月~夏休み前の7月までは基礎の勉強に当てることで、入試本番で点数の差がつく標準からやや難しい問題で点数が取れるように、基礎を固める時期にして欲しいということです。
基礎がしっかりしていれば、秋から点数を大きく伸ばす期待が持てるそうです。
本人は10月からセンター試験対策、2次試験対策に取り組み、12月から1月はセンター試験対策に絞って効率的な勉強をしています。
模擬試験で点数が伸びない時は、弱点を紙に書きだして、一つずつ確実にクリアして行くことで入試本番に備えています。
地元大学の医学部ということで、入試問題の情報や傾向など分析しやすかったこともあると思います。

最後に高校中退から国立大学医学部に合格した受験生の体験記を紹介します。

高校は進学校でしたが、家族の問題で1年生の時に退学し、約1年アルバイトを経験した後、哲学や心理学に興味が湧き、大学で勉強したいと大検から大学受験をスタートしています。
知人から要らなくなった高校の教科書や参考書をもらい、大検の科目では英数国以外は教科書を暗記しています。

工夫したのは世界史で大検までは薄い教科書、大検終了後は受験用の厚い教科書に変えて暗記し、その後の勉強でもまず、基本的な知識をマスターし、後から不足する知識を補強する方法が役立ったということです。

寝る時以外は勉強時間に当て、1日12時間以上勉強したそうで、集中力がある受験生は短時間でも良いですが、自分の場合はなかだるみしても勉強時間に当てた方が良いということでした。
彼女は4年かけて地方の国立大学医学部に合格しています。