「医学部合格のために得手不得手を考える」

目次

「医学部合格のために得手不得手を考える」
●医学部の合格基準をクリアするために
●京都大学医学部の合格体験記から
●医学部合格に特化した学習システム

「医学部合格に有利な要素とは?」
●医学部現役合格に重要なのは努力か才能か?
●プロ家庭教師が考える医学部受験合格の秘訣
●推薦入試は情報収集力

「医学部合格に不利な要素とは?」
●浪人生は不利になるか?
●女子はやはり不利?
●お金持ちでないと不利?
●手先の器用さや体力、視力は?
●年齢は不利か?

 

 

 

 

 

 

「医学部合格のために得手不得手を考える」

  • 医学部の合格基準をクリアするために

医学部に合格するためには、日本の最高峰と言われる東京大学に合格するくらいの学力がないと難しいと言われます。

ただ、あくまで国公立大学医学部に関する難易度のことで、私立大学医学部の難易度に関してはかなりバラつきがあるという事実があります。

また、国内で一番浪人生が多い学部とされているのが医学部で、その理由は偏差値の合格基準が高いということがあります。

 

有名な国立大学、私立大学医学部だと偏差値70以上、最低でも偏差値65は必要になるからで、偏差値基準が示すように医学部の合格基準のレベルは大変高いです。

国公立大学の医学部を目指す受験生にとっての合格基準は、まずセンター試験で9割以上正答する必要があります。

そうでないと足切りなどで2次試験に進めなくなりますので、まず、センター試験で9割の正答率を目標にすると良いです。

 

センター試験の多くは教科書から出題されることが多いため、新しく勉強し直すということではなく、あくまで基本を大事にした勉強をすることがポイントです。

2次試験に関しては、全国の国公立大学の医学部はどこも偏差値が60台後半から70台となっており、東京大学や京都大学の合格を目指すのと同じくらいの難易度だということです。

私立大学の医学部の場合、まず入学後、多額の費用が必要で、平均的な学費だけで在学中に3,000万円以上かかると言われ、医学部に在学しているだけで家を1軒新築するくらいの負担がかかります。

 

私立大学医学部に関しては、センター試験を受験しなくても済むような試験制度になっている大学もありますので、センター試験ですべてが決まるということではありません。

しかし、近年はセンター試験を導入して1次試験を行う医学部も増えており、センター試験を受験する場合、8割程度を目安にすると良いでしょう。

2次試験に関しては偏差値は60台前半が多いですが、慶應義塾大学や早稲田大学のような私立大学の中でも難易度が高い医学部については、70台の偏差値となっています。

 

医学部の入試科目と言えば理系科目をイメージしますが、漢文や古典といった知識も必要で、大学によっては各入試科目に最低基準点というものが設定されています。

数学と英語がたとえ100点満点だとしても、漢文や古典が10点だった場合、全科目を総合して点数を平均化すれば合格ラインを超えていたとしても、1教科だけ基準に達しなかったということで不合格になってしまうケースがあります。

医学部に合格するためには、受験に必要な科目は最低でも平均点は取れるように実力をつけることが必要です。

人それぞれ科目の得手不得手があるのは当たり前ですが、医学部合格を目指すのであれば、受験科目はどれも人並み以上に点数が取れないと、合格することは困難であることを理解し、対策を立てることが必要です。

 

  • 京都大学医学部の合格体験記から

京都大学医学部医学科は京都大学の中でも一目置かれるハイパーな学科ですが、私はセンター試験で苦手な国語が145点で合格できました。

得手不得手の科目があっても京都大学医学部医学科に合格できた体験を時系列に説明します。

私が京都大学医学部を意識し始めたのは中学3年生で、小さい頃から、小さな生き物が好きだったので、これから進路をどうしたら良いのか生物の先生に相談したときに、「京都大学がいいんじゃないか。医学部医学科だったら生き物のことが学べるし、医者にもなれるぞ。」と言われて関心を持ちました。

 

その頃は特に医学科に関心を持ったのではなく、京都大学に行きたいという気持ちが強かったです。

高校生になってから京都大学を視野にいれた受験勉強を始め、まず自分が受験科目の各教科を何点ずつ取れるか計算しました。

医学科だと自分の得手不得手を考慮して、英語70%、理科70%、数学50%、国語30%程度取れれば、最低点にはなるので、そのラインを目指して長期的視野で受験勉強の計画を立てました。

 

後から考えると長期的な勉強計画を立てたことが医学部合格の決め手になった気がします。

高校2年生の夏まで部活に明け暮れていたので、まとまって勉強する時間は取れませんでしたが、休み時間に単語を覚えたり、週末は自習室に籠ったりして何とか計画通りに勉強を進めることができました。

おかげで高校3年生になってからは成績が安定しますが、模試の判定はC判定がやっとで京都大学医学部医学科を志望できるほどの成績とは行きませんでした。

 

センター試験で失敗したため、仕方なく医学科は諦め、京都大学の他の学部を受験して無事合格し、京大生になれました。

しかし、他の体験者の話からも聞くように、一度志望した京都大学医学部医学科への思いを捨て去りがたく、京都で一人暮らしを続けながら、浪人することを決めました。

浪人中の受験勉強で現役のときと特に変更したことはなく、「得意科目を伸ばし、苦手をなくす」ことを意識して勉強を続けました。

 

春の全統模試でE判定が出たときは一瞬、医学部受験を諦めようかと思いましたが、夏からはC判定で成績が安定し、秋に一度B判定が出て成績がアップしました。

ただ、合格者の模試の結果を見る範囲では、模試判定はそのときの自分の評価にはなりますが、入試の合否にあまり関係ないと思うので、模試の判定が悪くてもあまり気にする必要はないと思います。

二度目のセンター試験は浪人の余裕を見せたかったのですが、結果はビミョーで特に一番配点が大きい社会(地理)で73点しか取れなかったときは泣けてきました。

 

その結果合計得点は89%ぐらいで、医学科合格者の平均は93%ということなので、自分は9割台に一度も乗ることができませんでした。

二次試験まで、どれだけ点数を稼ぐかを考え、それぞれの教科の穴を埋め、全体を理解することが大切で、得意科目を伸ばすより苦手科目をなくすことに集中しました。

配点が大きい英文解釈は何度も読み返し、本文を覚えて英作文を採点してもらい、ミスをなくすように努力しました。

 

そうするうちに入試当日を迎えたのですが、あんまり覚えていません。

無我夢中に手を動かしていたら終わっていて、何を書いたのかも覚えておらず、自己採点も間に合いませんでした。

面接の練習は二日目の試験が終わった後でも間に合いますし、私立大学みたいに難しいことを尋ねられたりしないです。

合格発表当日、たぶん不合格だと思ったし、後期試験に受かっても京都大学以外に行く気はしないしと思い、試験終了後から合格発表までマンガ喫茶に籠ったり、映画を見たりしていました。

 

後期試験は地元の国立大学医学部に出願していたので、合格発表直前に実家に帰ったところ、母から合格したことを知らされ、まさか、自分が受かるとは・・・と自分自身信じられない気持ちでした。

その後、家族やお世話になった先生、友だちに電話をしてあのときぐらい幸せで解放感に満ちたときはなかったと思うくらい、皆に祝ってもらい、浪人中に辛いことや悲しいこともあったけど、全部がチャラになりました。

5月に送られてきた成績開示を見たら、英語8割、理科7割、数学5割、国語7割で、ほぼ高校1年生のときに立てた勉強計画通りの理想的な点数でした。

 

4年間勉強計画に従ったので、今度は医学部に合格できるレベルに達したのだと思います。

これから医学科を目指す皆さんは、なるべく早いうちに科目別目標点を計算することをお奨めします。

今は医学部医学科1回生ですが、医学科にはすごい人たちがたくさんいて、その中にいるだけでも自分が磨かれる気分になれる、そういう人たちで構成されています。

最後に「私は高学歴だから」みたいな態度でいると友だちを失うので、合格してもマネしないで下さい。

 

  • 医学部合格に特化した学習システム

医学部受験は情報戦と言われ、最難関の医学部に合格するため、それぞれの大学の最新の傾向、特色を正しく知ることが大切で、それらを理解した上で個人個人の得手不得手を加えた受験校の選択と対策を立てることが必要です。

オーダーメイドの個別指導を行っている医学部受験専門予備校のメディカルアークでは、そうした医学部の最新情報を独自のデータベースで管理し、それぞれの生徒の成績進捗データから適切な進路指導を行い、三者面談を定期的に行うだけでなく、生徒から進路相談にいつでも対応しています。

自習についてはあくまで自己学習ですが、自分で自習スケジュールを上手く立てられない受験生は少なくないです。

 

自分で学習スケジュールを立てると、どうしても好きな得意科目ばかりに偏って、成績も偏りがちです。

長い受験勉強では授業時間以外の自己学習の組み立て方で大きく影響し、そのため希望する生徒には自習スケジュールを組んで、実施の有無や進捗を日々管理しています。

午前中は脳の働きが活発なので計算科目、午後は暗記科目と脳の働きを計算し、学習効果が高い自習スケジュールを作成し、進捗状況を管理します。

 

そして本科クラスの授業で指導した範囲がしっかり定着しているか、確認するテストを年に7回実施し、直近の理解度を見て全国模試で現在のレベルを照らし合わせてこれからの見通しを立てます。

また、1クラス8名前後と少人数制のクラス編成なので、1人1人に十分に目が行き届いた指導を実現しています。

生徒自身の集中力と緊張感を高め、それぞれの理解度を把握して、理解度を高めるように導きます。

 

一番の特長がオーダーメイド指導で、医学部受験まで限られた貴重な時間の中で、受験に直結する効果的な内容を毎日積み重ねて行くのと、効果が出にくい内容をやみくもに続けているのとでは圧倒的な違いが出て来ます。

メディカルアークでは少人数制クラスのメリットを活かし、医学部に特化したプロ講師が生徒1人1人に合わせて最大限に合格に導くカリキュラムを作成します。

現在の学力レベルに合わせ、限られた期間内に合格できる可能性を最大限度引き上げます。

 

また、最新のIT復習システムを導入しており、Medical Ark ON-LINEで収録した授業を本科生の復習に利用することが可能で、システム利用料は本科生であれば無料、本科集団授業を好きなときに自由に何度も繰り返して受講できます。

これまでの予備校の授業では「あそこが分からないまま進んでしまった」とか、「この内容がよく思い出せない」というような問題を解消することが可能です。

普通はノートを確認しながら行う復習が、実際の授業を見直しつつ復習することで学習した内容の定着を図ります。

 

また、iPadを教材として積極的に採用し、1台でテキスト管理や閲覧が簡単で迅速に行えるようになり、効果的な復習システムをiPadを使用して構築しています。

紙媒体のテキストとiPadを使ったオリジナル教材を上手に組み合わせて利用し、最大限に学習を効率化しています。

 

 

「医学部合格に有利な要素とは?」

  • 医学部現役合格に重要なのは努力か才能か?

数学の世界や音楽、映画、絵画など芸術の世界、体格を活かしたスポーツの世界などは才能がモノを言う世界だと言えます。

プロスポーツ選手は才能だけでなく、もちろん努力もしていると思いますが、体格や運動神経など持って生まれた才能を感じずにはいられません。

大学受験で東京大学や京都大学など旧帝国大学、医学部など難関大学に合格するレベルについて考えた場合、よく勘違いされるのが才能と努力は独立した別物であるということです。

 

「努力すれば必ず夢は叶う」とか、悲観的な人は「何をしても才能のある人には敵わない」と考えているかもしれません。

そうではなく、才能と努力の関係は図式化すると次のようになると思います。

才能×努力=成果>志望大学の求めるレベル
上記の条件を満たせば志望校に現役合格できるはずで、つまり才能と努力は掛け算の関係にあり、掛け算とは比例を表わし、才能ある人は努力が報われやすいということも示しています。

 

いくら努力をしても見込みがないくらい才能が無ければ、時間切れになる可能性は大いにあり、絶対にムリとは言いませんが、かなり時間が必要になるでしょう。

才能が乏しく人より理解するのに倍かかったとしても、3倍努力すれば追い越すことが可能ですから、悲観する必要は全然ありません。

才能×努力と言うと自分は頭が悪いからダメだと決めつける人がいますが、意外に才能だけではそこまで差は生まれず、本当に差ができるのは努力です。

 

確かに飛び抜けて秀でた才能を持った人もいて、彼らに追いつくのは困難ですが、同じ世代、同じ高校、同じクラスの生徒であれば、才能の差はそれほどないはずで、努力で追い越すことは必ずできます。

人は何かしらの才能があるものですが、本人は気づきにくく、自信を持てないままでいたりします。

才能には色々なタイプがあり、自分自身の特性を知ることは大学受験にとっても良いことです。

いくつか上げると「要領が良いタイプ」、「理解が早いタイプ」、「記憶の定着力が高いタイプ」があります。

 

・要領が良いタイプ

「要領が良いタイプ」は何か物事をするときに他の人より効率良くよどみなくできる人で、受験勉強では時間を上手にやりくりして多くの成果を挙げられるので大変有利です。

要領の良い人は有益な情報を多く持っており、どの参考書をどのように使用するのか、しっかり把握して使いこなせる人は要領が良いと言えます。

 

・理解が早いタイプ

「理解が早いタイプ」は数学でも物理でも説明を聞いたり読んだりするだけで、自分の中で消化して納得して勉強をスタートさせることができます。

理解が遅い人はこの時点でうまくスタートさせることができません。

しかし、進めることが目的ではなく、理解することが目的ですので、ムリに進めては意味がありません。

 

医学部生でも理解するのが他の学生よりかなり遅い人がいて、理解は遅いですが、深く理解し、記憶の定着力に優れていますので、理解が遅くても一概に悪いとは言えません。

しかし、受験勉強では効率よく勉強する能力は有利に働きます。

 

・記憶の定着力が高いタイプ

「記憶の定着力が高いタイプ」は暗記が重要な受験科目でやはり有利です。

つまるところパターン化を覚え、解法を正しく使い、問題を解くことではどの教科も暗記科目ですので、暗記力、記憶力が優れている人が受験を制すると言えるでしょう。

医学部生の中には記憶力が圧倒的に強い人がよく見受けられ、記憶力が良いなと感じる程度の学生もいれば、病的に記憶力が強い学生もいます。

 

病院でサヴァン症候群と診断された医学部生は、一度見たものを忘れない能力があり、医学部の教科書を丸ごと暗記していました。

そこまでではなくても、記憶力が良いと復習する時間があまりかからないので、受験勉強には有利です。

 

では努力についてですが、難関大学に合格した人がよく言われる言葉に「頭いいんですね。スゴイですね」というのがあります。

しかし、頭が良くても努力しなければ、難関大学に合格することはできないと思います。

よく「努力する才能」ということが言われ、イチロー選手は努力の天才という言われ方をします。

確かにイチロー選手はもの凄いトレーニング量をこなしていたので、努力をし続ける精神のタフさという才能があったと思います。

 

しかし、1日1~2時間の自主的な勉強を続けられる人に、努力の才能があるとはあまり言いません。

人は誰しも追い込まれると通常以上の力を発揮できるもので、その力を通常でも発揮するには「気持ちの強さ」が必要です。

意地でも勉強して成績を上げたい、医学部に行きたいという気持ちが努力を支えます。

 

そして成功したと言われる人たちはみんな努力しています。

「No pain No gain」という有名な格言がありますが、その言葉通り、苦しむぐらいに努力しないで何も得ることはできません。

では頭の良さとはどういうことを言うのでしょうか?

 

「他の人が知らないような知識をたくさん知っている」、「判断力に優れ、頼りになり、機転が利く」、「素晴らしい発想力があり、人が思いつかないアイデアを生み出す」ということでしょうか。

知識については努力すれば誰でも吸収することができます。

判断力については周囲の状況を理解し、過去の経験からはじき出すもので、しっかり過去問に取り組み、現在の出題傾向を把握して勉強していれば、解答を導き出す判断力は身に付きます。

 

確かに天才的な発想力はできないとしても、数学的な発想力は基本的知識の組み合わせに過ぎず、普段の生活での発想力は簡単なことから出来ています。

ですから頭が悪いと悲観することは無意味であり、努力をすれば頭を良くすることはできます。

努力してもなかなか結果が出ないこともあると思いますが、負けない心で努力さえ続ければ必ず報われる日が来ます。

つまり、医学部現役合格に重要なのは努力か才能か?の答えは努力であり、才能があっても努力しなければ成果は得られませんし、才能が無いと思う人はその分、努力して挽回することです。

 

  • プロ家庭教師が考える医学部受験合格の秘訣

東大受験はしっかりした基礎力を養い、高い応用力を必要とされますが、医学部受験はその基礎力を入試傾向に合わせていく根気強さと対応力が大事になります。

早めに志望校のターゲットを絞り、準備期間が必要になるということでは東大以上と言えます。

特に英語と数学は準備に時間がかかりますので、中学から医学部受験を意識した学習をしていれば、受験勉強は有利に働きます。

 

医学部に合格する生徒はモチベーションが高く、勉強のコツやテクニックも貪欲に吸収しますが、それは元々の能力の差ではなく、努力したかどうかの差です。

医学部に合格する生徒は特別な能力を持っているわけではなく、しっかり時間をかけて準備してきた生徒が医学部合格を勝ち取っています。

 

  • 推薦入試は情報収集力

神奈川県にある聖マリアンナ医科大学に推薦入試で合格した受験生の体験談です。

どうしても現役で私立大学医学部に合格したかったのですが、模擬試験の結果があまり振るわず、一般入試で合格するのは厳しい状態でした。

それで一般入試の勉強を続けつつ、推薦入試で入学できる大学を探し始めました。

 

現役生と浪人生なら学習時間が長く取れる分、一般入試なら浪人が有利なので、現役生のみが利用できる特権である推薦入試を活用した方が、合格率が上がると考えました。

幸いなことに自分が通っている高校は、聖マリアンナ医科大学の指定校となっており、推薦入試の受験が可能で、受験案内をチェックしたところ、学力試験の科目は英語のみとなっており、その点でも自分にピッタリだと思いました。

ところが、担任の先生や進路指導の先生に質問したところ、この数年、推薦入試の合格者はなく、詳しい試験内容が分かるのは、一般入試のみということが分かりました。

 

どうして良いか分からず、半分愚痴るような気持ちで同じ私立大学医学部を目指している友だちに話すと、友だちが通っている予備校では私立大学医学部入試を専門に扱い、あらゆる入試の情報を持っているということでした。

思い切ってその予備校に相談してみたら、推薦入試の情報が分かり、英語の学科試験とその場で講義を受けての理解力テスト、グループディスカッション、個人面接があるということでした。

理解力テストやグループディスカッションなど1度もしたことはありませんでしたが、その予備校で対応してもらえると知り、実際に入学したら入試本番さながらの講義、理解力テストやグループディスカッションを繰り返してくれたので、当日は落ち着いて試験に臨むことができました。

 

予備校で入試本番を想定した対策を行っていたので、無事に推薦入試で合格することができましたが、いきなり受験というのはムリだと思います。

一般入試ではとうてい合格できなかった自分の学力で、聖マリアンナ医科大学医学部に現役合格できたのは、予備校の情報収集力と本番に合わせた対策が有利に働いたからです。

 

 

「医学部合格に不利な要素とは?」

  • 浪人生は不利になるか?

国公立大学医学部と私立大学医学部ともに入学者の浪人生の割合は過半数に達していますが、10年前と比較すると国公立大学医学部は現役生が10ポイントアップし、現役生が割合を増やしています。

その理由について地元出身者を出願条件にしたこと、将来、地域医療に貢献してもらうことを条件とした推薦枠である地域枠が増えたことが関係しているとされます。

ただ、現浪の割合は大学によって差があり、データを公表している大学の中で、現役生が多い大学は東京大学、横浜市立大学、浜松医科大学、神戸大学などで、浪人生が多い大学は奈良県立医科大学、和歌山県立医科大学、熊本大学、琉球大学などとなっています。

 

現役生と1浪、2浪まで合格率はそれほど差はありませんが、3浪以上は合格率が次第に下がるのは、受験勉強に対するモチベーションを維持することが難しいことの表れだと思われます。

医学部受験を何度か経験した浪人生によれば、学科試験はできて当たり前と考える大学もあるそうです。

2次試験の面接では医療に従事するために必要な倫理観や患者さんとのコミュニケーション能力、社会教養など現役生よりさらに厳しく判定されることが多いと聞きます。

ある国立大学医学部面接では、「2浪でも医学部に行くのか?」と答えにくい質問をされるケースがあり、浪人生は圧迫面接に耐えることもあります。

 

  • 女子はやはり不利?

女子の医学部入学者の割合は全体の33%となっており、全学部の大学合計では44%、理学部で28%、農学部は45%です。

平均より多い医学部に横浜市立大学、福井大学、島根大学、佐賀大学がありますが、私立の上位校である慶應義塾大学、昭和大学、東京慈恵医科大学や、北海道大学、京都大学、九州大学など一部の旧帝国大学は10~20%台と少数派です。

難関大学医学部だと数学の入試問題の難易度が高いことが多く、理数系が得意な男子は有利ということで男性が多く、女性が少ないという変化が起きているようです。

ただ、このところの理系女子(リケジョ)ブームで、男女の勢力図に今後変化が起きる可能性はあります。

 

  • お金持ちでないと不利?

医学部受験生と言えば親が医師という家庭が多いですが、フツーのサラリーマン家庭の受験生も増えています。

国公立大学だと6年間で学費が350万円程度ですし、卒業後に地域医療に従事する代わりに奨学金がもらえる地域枠が広がり、フツーのサラリーマン家庭でも手が届くようになっています。

また、私立大学でも6年間の学費が2,000万円台前半になり、自宅から通う場合ならサラリーマン家庭でも手が届くようになって来ています。

といってもまだまだ一般家庭では経済的に厳しいかも知れません。

私立大学では特待生制度を実施するケースがありますが、募集枠はどれもごくわずかしかありません。

 

  • 手先の器用さや体力、視力は?

医学部受験の面接で「貴女は不器用そうだから不合格」と言われることはありませんし、手先の器用さを質問されることもないと思いますが、器用であることに越したことはなく、特に外科医は細かい作業を手早く正確にする素質があった方が向いていると思います。

体力や視力についてですが、入試では身体能力は基本的に関係ありませんが、面接でひ弱な印象を持たれると試験にマイナスに働くリスクはあります。

また、防衛医科大学だけは身体チェックがあります。

身体チェックと言っても体重や身長測定、視力検査などで、基準値はありますが、多少、基準値を下回る程度でもOKとなるようです。

 

  • 年齢は不利か?

30代に入ると医学部受験の合格が厳しくなるとされますが、受験する人数自体が30代になると激減するので、比較できるものではありません。

ただ、年齢とともに集中力が低下することは確かで、以前は勉強ができた人もいざ勉強を始めると昔のようにスムーズに行かないこともあり、途中で挫折して辞める方も多いです。

そうならないためにはしっかり計画を立てることで、体力的にも大変になってくる30代前半で医学部に合格した人の体験談では、一度大学に合格したことがあることが大学選びに役立ったそうです。

 

まず、自分に合う大学を選択し、仕事に就いていたため、ムダをなくした勉強をすることを徹底しました。

難問は省き、基礎から確実に身につけることを実践し、予備校にも通いました。

フレックスサテラインというビデオを受講する講義で、平日に授業を受けられなくても土日に受けられること、ビデオということで何回もリピートすることができてしっかり学習することができたと言われます。

 

その後、宅浪もされ、約2年間受験勉強をしましたが、最初から最後まで基礎から標準レベルまでの学習をされ、なるべく通常の問題をミスなく得点できるように心がけ、無事、医学部に合格されています。

その彼が言われたのは、医者は一度社会に出てから医者になるべきということで、病気は生活環境から来ることが多く、一般社会の生活が分からないと患者さんの生活環境も親身に考えられない人がいるので、なるべく人生経験が豊かで視野を広く持てる人が良いということでした。